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■SuperFamicom Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■ブレス オブ ファイア II 使命の子 BREATH OF FIRE II ■「裏技・攻略」情報 ●特殊道具出現方法 在音楽の国西側的海岸、用錢幣作為餌去垂釣,前作角色マニーロ就會登場,販賣一些希有道具。 ●隱藏角色加入條件 完成了くじら岬的事件,得到「くじらベル」後、到盗人の墓東南的旋渦狀的地方,會見到前作角色ディース的家、之後到モトの街的魔法学校、跟2樓的學生談話就可以令ディース加入成為同伴。 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■SuperFamicom
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『ははは、逃げずにやってきたことだけは褒めてやろう!!』 『……スピリチュアル』 『げ、げぇーーッ!!ど、ドラゴンだってぇーー!?ギーシュ、逃げろ!!』 『うわーもうだめだー』 『ギーーシューーーー!?』 『残念だったな、オメェみてえなヒョロイのに振るわれる気はねぇぜ!』 『試し切りをさせてもらうぞ』 『あっ、オメ、聞いてねぇな!って、おでれーた……おめ、人間か?』 『それが気に入ったの?そんなのよりこっちの綺麗な剣にしなさいよ』 『うっせ、娘っ子!……なあ、お前さんそんなに俺を気に入ったのか?よしわかった、俺を買え!! 使い手もこねーし飽き飽きしてたんだ、これからよろしくな兄ちゃん!!デルフって呼んでくれや!!』 『苦労して盗んだと思ったらただのボロ剣だってぇ?っち、期待はずれもいいとこだよ、何が神殺しの剣だい! もういい、あたしのゴーレムでお前ら全員ふみつ……』 『サーペント』 『ほあーーーー!?』 『きゅいきゅい!素敵なのね!!おっきぃのね!!ひゃん!寒いのね!!きゅいきゅい!!』 『……喋っちゃダメだってば』 『フハハハハ!このような狭い空間では変身もできまい!!彼女も巻き込んでしまうからな!!』 『デルフ』 『応よ!初めて名前呼んでくれたな兄ちゃん!!兄ちゃんは全く俺を使わねぇからな……』 『人の身となった竜に何が出来るというのだ!遍在に囲まれて死ぬがい……消えた!? ぐわぁああ!!い、一瞬にして斬りつけたというのか!?』 『まだだ』 『なぁッ!?のああああ!!見えん!!何故見えんのだ!?先住魔法か!?』 『テメーがノロマなだけさね。なぁ兄ちゃん』 『ふむ』 『ぎょぇあああああ!!』 『ウェールズ、傷は浅いぞ!』 『ふふ、君も声を荒げる時があるんだね。ロン……君は、ヒトは醜く、汚い生き物だと言ったね?それは真実かもしれない。 しかし私は、人はそんなに汚れていないと、そう思うのだよ』 『……ああ、そうだな』 『はは、よかった。君は不思議なやつだなぁ。君のほうがよっぽど王の器に……くっ、ごふッ! うっ、く……ああ、できることなら最後に、一目だけでも……アン、リ……愛、して――――――』 『うぇーるず、さ、ま……?』 『……行くぞ、ルイズ』 『姫様、ウェールズ皇太子は……』 『そうですか……殿方って勝手ですね。残される者の想いなど、考えていないのでしょうね』 『……ウェールズは最後、お前のことを愛していると言って、死んだ』 『そう、ですか……本当に、殿方って、かって……ひぐっ、ううッ――――』 『姫様……』 『で、これが竜の羽衣なわけね?』 『そうです!おじいちゃんはこれに乗って飛んできたんですよ』 『こんな鉄の塊りがホントに飛ぶの?』 『……多分、ですけど』 『まあ、ロンには必要ないわね。普通に飛べるし』 『はぅあ!?も、盲点でしたー!』 『共に往きましょうロン、背中を貸して。今度は嫌だなんて言わないわよね?』 『ああ、そうだな。俺はお前の使い魔だから、な』 『え?い、いいい今、何て?』 『何でもない』 『ちょ、待ちなさいよ!!』 『ディヤァアアアア!!タイラントォオオ!!』 『うひょー!すげーぜ兄ちゃん!高ぇーー!!怖ぇーー!!こらおでれーた!!』 『集中できないから黙ってなさい、唯でさえ空気薄いんだから』 『いやだってな、オレ全然使われないからいい加減寂し、ってヤメテーー!鞘に入れないで、アッ――――』 『高度を上げる、同時に仕掛けるぞ』 『エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ……』 『――――ダーク・パニッシュ!!!!』 『――――エクス・プロージョン!!!!』 『は、はは、ハはハハは!圧倒的じゃあないか!やはり君の力は世界を掴むことができるのだよ! ルイズゥゥゥゥ!!――――――――』 『さよなら、ワルド……』 『ウェールズ、お前は苦しんでいるのか?』 『ちょっとダーリン、まずいわよあの竜巻!!』 『こちらも同じ事をやればいい。タバサ、キュルケ、魔力を流せ。重属魔法を仕掛ける』 『ええ!?だからそれは王族じゃないと……』 『彼ならできる』 『タバサ!?……ああん、もう!!わかったわよ!!』 『兄ちゃんは魔法まで使えるのか、いやドラゴンの魔法だから先住魔法だな!すげぇ、力が集まって、うおっまぶしっ!』 『テラ・ブレイク!!』 『え?え?ふぇええええ!?』 『すごい。想像以上』 『……やりすぎじゃね?姫さん生きてんのか……?』 『この始祖の祈祷書って……』 『初代ミョズニトニルンによって作成されたものだろう。始祖の言葉を書き留めた形式なのだろうが、 書き手が都合のいいように改竄した可能性もあるな。異教に奪われし聖地を取り戻すべく努力せよ、か』 『いったい、何故?』 『ヤツの臭いがする。腐ったヒトの臭いだ。ふん、読めたぞ。第四の使い魔。 ブリミルに向こう側から召喚された生物を素材に使ったか、こちらで召喚された生物を使ったか、あるいは――――』 『何?聞こえないわ、なんて言ったの?』 『……いや、何でもない』 『では何故、私の村は焼かれたというのだ!?』 『火を放つ、という事は消し去りたい何かがあったという事だ。それが人であれ、物であれ、他の何かであれ……』 『貴様の同類のせいで村は焼かれたんだろう!!貴様と同じ化け物が潜んでいたせいでッ!!』 『ならば、お前の手の内にあるその剣で、この身を貫くがいい。 その剣は、うつろうものがうつろわぬものにせめて一噛みと、磨いた牙だ。その牙で、殺せ』 『うるさいッ!やはり貴様は化け物だ!人の気持が解らぬ化け物だ!!私に貴様を殺せと言うのか!?この私に!貴様を!! 出来るわけがないだろうが!!この化け物め!化け物め化け物め化け物め――――ッ!!』 『アニエス……』 『ううっ、うううっ……うああぁぁぁ……ッ』 『……死してなお、悲しみを創るというのか――――ユンナ』 ――――――――思えば遠くに来たものだ。 目まぐるしく過ぎ去った日々を思い返し ロンは、ゆっくりとその目を開けた。 ブレス オブ ファイア 0 ~虚無ろわざるもの~ 中編 「ここが……聖地……」 ルイズの呟きに、ロンは肯首する。 「この下に、いるのね……」 「ああ、神がな。作り物の、だが」 「ヒトが創った神様、か。それは『記すことすらはばかられる』わね。 私いろいろ考えたわ、ロン。そして解ったの。神様は神様の世界に居るべきだって。この世界の中に、神様はいらない」 「……その通りだ」 忌々しげに肉の枝を蹴飛ばしながら、ルイズは溜息をついた。 「はぁ、結局ヒトは夢を見すぎていたのかしら。長くて、儚い、神様の夢。神様に憧れる、信教っていう夢」 「ロマリアの者共を非難するつもりはないが、ヒトは何かを信じなければ生きていけないのだろう。 彼らの言葉を借りるなら、これがどんなものであれ、神は神だということだ」 「見得ぬモノこそが美しいのにね。ビダーシャルの言ったとおり私は、ううん、人間はシャイターンだわ」 どくり、と地面が脈動する。 まるで何か、巨大な心臓が鼓動するかのような、そんな振るえだった。 それに併せて、肉の枝が伸びていく。 ルイズの身は虚無によって守られているが、ハルケギニア中に広がった肉の枝に対抗できるものは……多くはないだろう。 キュルケやタバサ達を筆頭とした強力なメイジをはじめ、エルフ達もしがらみを捨て、国を越え協力し合い 主要都市や民間人を守っているが、それも時間の問題だろう。 肉の枝は滅ぼすことが出来ないのだから。 共通の敵を得たことで、人間とエルフの数千年にも及ぶ争いに終止符が打たれ、和平が結ばれるとは。 何とも皮肉なモノだ、とルイズは思った。 滅びの時は近い。 しかし、その時は来ないのだと確信していた。 何故ならば、横に佇むこの頼もしい使い魔、いや仮り使い魔の青年が全てを打ち倒すと信じていたからだ。 ただ、その場にこの身を挟む余地がないことだけが、ルイズの胸を締め付けた。 「呪いが濃すぎるせいで、ここから先は私は入れないのよね? 悔しいわ、本当に悔しい。ロンを見送ることしか出来ないなんて……」 「でぇーぃじょうぶだって!なんてったって天下無敵の名刀、デルフリンガー様が兄ちゃんにはついてんだからな!」 「もう、デルフったら。あ、そうだ!ロン、最後にしておきたいことがあるわ。 あんたちょっと屈みなさい!時間は取らせないから」 「ああ、こうか?」 「ええ、いいわよ。あ、あと目も瞑りなさい」 言われて、ロンは素直に屈み、目を閉じた。 「今度は、避けないでよね」 ルイズのしなやかな指が頬を伝うのを感じる。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」 ――――――どれだけの時間が過ぎただろうか。 ロンにはそれがとても短くて、それでいて長い時間だったような気がした。 その時の中で左手の甲が熱くなったような気もしたが、口付けの衝撃に比べればどうでもいいことだった。 「……ふうっ。こっ、こここここ……」 「ニワトリか?」 「馬鹿!まったく、いい!?これで、あんたは私の使い魔になったんだから! ご主人様の言う事、聞かなくちゃいけないんだから!だから命令するわ! 絶対、必ず、帰ってきなさい!!」 「……ルイズ」 「何よ!ご主人様の命令を聞けないっていうの!?」 「ルイズ」 「ダメよ、言いなさい!帰ってくるって!」 「……」 「帰ってくるって……言いなさい、よぉ……」 ロンは縋るルイズの手を剥がし、彼女に背を向けた。 「……行ってくる」 「馬鹿ぁぁぁ……」 歩みを、進める。 ルイズは滅多なことでは泣かなかった。 最後に脳裏に焼き付けたのは、その気丈だった彼女の泣き顔だったことが 何故かロンには、ひどく残念に思えた。 聖地の地下。 歩みを、進める。 封印されし遺跡に張り巡らされた肉の枝を、神鉄の剣で斬り進んでいく。 ロンの右手には神殺しの剣が。 ロンの左手には魔法喰らいの剣が。 それぞれ握られていた。 「なあ、兄ちゃん」 「何だ、デルフ」 「今更だけどよ、兄ちゃんのことさ、相棒って呼んでもいいか?」 「好きにしろ」 「へへっ、あんがとよ!いや俺も運がよかったわ、最後にこんな最高な使い手にめぐり合えるなんてな!!」 「使い手?」 「あー、ガンダールヴっていってな、まあいいや。今となっちゃどうでもいいしな」 歩みを、進める。 道中、数多のよく解らない形をした怪異を切り伏せた。 終わりが見えない。 「身体が、軽い」 「へぇ、おでれーた!!冷血漢だとおもったらまぁ。熱い心を持ってんじゃねぇか!!」 歩みを、進める。 しかしどれほど進んでも、未だ終わりが見えない。 進むは、この先に待ち構えているものの胃袋か。 「そろそろか」 「ああ、ヤベェ気配がビンビン伝わってきてやがる」 「怖気づいたか?」 「へっ、冗談!!……っておでれーた、おいおい、軽口なんか叩いたの初めてじゃねえか?」 「……ふっ」 「ヒヒヒ、いいねぇ心強いねぇ。じゃあいっちょかましてやりますか!相棒!!」 歩みを、進める。 マガイ物の神を殺すために。 終わりの近づく肉の廊下を、竜と剣は唯々突き進んでいった。
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前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:EDを見る 開始時間: 終了時間: 参加人数: カプコンの代表RPG。シリーズは5まで出ている。 バーチャルコンソール版説明書(PDF)
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「クソッ!クソッッ!!ちくしょう!神様ッ!!ああ神様はアレじゃねぇかよ!ドチクショウがァアアアッ!!」 バラバラと、デルフリンガーの破片が床に落ちる。 その刀身は散々にヒビ割れ、今も尚怨嗟の唸りと震えで亀裂が広がっていく。 「思い出した!全部思い出したッ!!チクショウ!!」 主の心の震えを喰らい、その助けと為るべく元来冷静だった剣は 生まれて始めて、心の底から慟哭していた。 「『虚無』だッ!あいつが使った魔法は虚無だ!!ミョズニトニルンのクソ野郎がぁああああッ!!『使いやがった』!! 今まで四人目が現れなかった理由は!アレがずっと、ココに在ったからだ!!」 デルフリンガーが泣き叫ぶように、吼える。 「頼む相棒ッ!!アレを殺してくれぇッ!!殺してやってくれぇええええ!!!!」 決して許さぬという、怒りの叫び。 今にも砕けて散ってしまいそうだ。 しかし身よ砕けよといわんばかりの魂の震えは、止まらない。 握り直されたその刀身に、ミシリと又一つ軋みが生じる。 神の左手が剣デルフリンガーは、その神を切り裂くために最後の使命を果たさんとしていた。 「……ああ」 然り、と頷くロン。 その脇腹には、神鉄の剣が深々と突き刺さっていた。 ブレスオブファイア 0 ~虚無ろわざるもの~ 後編 止め処なく溢れる鮮血が、床に血溜まりを作っていく。 ロンはゆっくりと腹から剣を引き抜き、真後ろに放り捨てた。 「オイ、いいのかよ相棒!この剣じゃねぇと……」 「……意味がない」 一合、二合、三合―――――― 聖地の最奥にたどり着き、眼前に佇む創られし『神』と交戦。 斬り合った回数である。 視界に影を収めた瞬間に、神鉄の剣にて袈裟懸けに切りつけた。 その身体を二つに分断し、速やかに剣はその名が意味する通り神殺しを遂行した。 ――――――したはずだった。 分断する端から切断面が接合していくのだ。 端から見れば、剣がすり抜けたかに見えただろう。 ロンにとって、それは有り得ない光景だった。 もう一度、確認の意で胴体目掛け剣を突き出したが、切っ先を掴まれてそのままもぎ取られ、 全く同じ軌道で返戻された。 剣の腹をヒザで滑らせ軌道を逸らし、何とか身体の芯から切っ先を外すが その迎撃にと繰り出したデルフリンガーに『虚無』が炸裂し、諸共に吹き飛ばされ岩壁に叩きつけられた。 これで都合三合。 戦闘を開始し、たった数秒の出来事だった。 一体いつの間に詠唱を行っていたのか。 恐らくは、これは正確な詠唱ではない、『ブレス』だとロンは判断した。 一息の詠唱で魔法現象を引き起こしたのだ。 皮肉にも過去、ゼロの失敗魔法とよばれたそれは、最速で最大の効果を発揮する 凶悪極まりない攻撃魔法と為り得るのだと、ここに証明されたのであった。 剣を腹から引き抜きつつ、初めてその『神』をよく観察する。 その『神』はこれまでの肉塊とは明らかに様相が違った。 おそらくはこれまでの肉の枝は失敗作、神の為り損ないであり、 この洗練され尽くした女の姿を持つものこそが本命の『神』だったのだろう。 「真なるうつろわざるものだとでも言うつもりか……」 神とて時には彷徨い、うつろうのだ。 その隙を突くのが神鉄の剣であり、成る程そのような剣にて斬りつけられたなら 神も死を迎えることになるだろう。 しかし人の手によって創られし神ならば―――――― この神が虚無を使った理由は―――――― 思考が途切れる。 腹部に感じた灼熱に、たまらず地に手を着いた。 「お、おい、相棒!どうした!?お前さんならそれくらいの怪我、どうってことねぇだろ!? いくら神殺しの剣ったって相棒にとっちゃただの剣……いや、まさか……」 「……おでれーた、か?」 「ああ、おでれーた。と言いたいとこだが、うすうすは感づいてた。なんてったって他ならぬ 相棒のことだからな。他の誰より、相棒のことは俺が一番よく解ってんのさ」 「そうか」 「そうだよ。おでれーたか?」 「ああ、おでれーた」 ロンの口元に苦笑が浮かぶ。 こちらの世界に来てから、先ほど主人となった少女に出会ってから、 自分は幾度となく笑みを浮かべただろうか。 初めて自分が笑っていると自覚したのは、主人のダンスのパートナーを務めた時だった。 それはロンにとって全く驚愕で、不可思議な事だった。 しかし、悪くはないなと素直にそう思えた。 その感情こそが、使い魔の契約抜きに少女を守ろうとしている理由の所以であり、 ヒトの本分であり、自分もそのような感情を貴様に抱いているのだ、と王宮の女騎士に教えられた時 ロンの決意は固まった。 過去、ヒトに乞われるがまま国を統べ、挙句勝手にヒトに絶望した自身のなんと愚かだったことか。 許されるならば今この時から、自身の決意が故にヒトの守護者になろうと。 何故ならば、ヒトは―――――― 『え おるー・ すー ぬ・ふ ぃ る・やる ん さく さ……』 滅びの詩が聴こえる。 ブレスでさえあのような威力だったのだ。 完全なエクス・プロージョンには耐え切れないだろう。 詠唱の隙を狙おうにも、身体が動かない。 神鉄の剣による一撃は、間違いなくロンの身体に致命傷を与えていたのだ。 「ほれ、相棒踏ん張れ。俺が手伝ってやるからよ」 「これは、一体……?」 「あー、魔法を喰らって使い手の身体を操ることが出来ちゃったりすんだよな、俺。 いやまー虚無まで喰えるとは思ってなかったけどよ」 そうか、と頷きながらロンはデルフリンガーに深く感謝した。 一人で闘っているのではない、仲間がいるのだと思えることのなんと心強いことか。 立ち上がり神を睨み付ける。もうすぐ詠唱が終わるようだ。 差し出されたその手の内に、閃光が集ってゆく。 「わり、相棒。俺、此処までだわ」 「……ああ」 「構えな。デカイのがくるぜ」 きっとこれが、自分がこの世界にいられる最後の時になるだろう。 そう悟りつつ、ロンはデルフリンガーの切っ先を神へと向ける。 『え くす・ぷ ろー じょん』 瞬間、光が視界を覆いつくした。 光が肌を焼き、爆音が耳を突き、熱風が瞳を刺すその最中 ロンは不思議な感覚を抱いていた。 全く負ける気がしないのだ。 それどころか力が止め処なく湧き、前へ前へと足を進ませる。 崩れてゆく手足を繋ぎながら、ロンは光の中をひた走っていく。 「は、ハハ!こりゃおでれーた!おでれーた!! そうだぜ相棒!もっとだ!もっと魂を震わせろォッ!!ォオオオオオオ!!」 光の中で、いつの間にかロンの身体は変わっていた。 その本性である竜の姿ではない、何か別のもの。 竜でもなければ、ヒトでもない『アウンノウン』。 神とヒトの狭間を往く姿が、そこに在った。 「オオオォオオヲオオォオ!!!!」 ロンの脳裏に、この世界で出会ってきた全てのヒトの顔が、浮かんでは消えた。 その度に、力が増していくのが解った。魂が震えた。 突き立てられたデルフリンガーが魔法を、虚無すらを喰らい道を拓く。 「オオオオ・・・ォオオ……オ……ォ…ぉ…………」 更々と、突き進む度に刀身が砕け散ってゆく。 長き刻を経たデルフリンガーが、その役目を終えたとき ロンは神の眼前へと迫っていた。 半ばから圧し折れ、物言わぬ鉄の塊となった剣を手放し 自由になった両腕を開き、倒れこむように神の身体へとしがみ付く。 ロンにはもはや、この神を打倒する力が残ってなどいなかった。 それでもかまわないと、途切れそうな意識のなかロンは思う。 倒せないなら、連れていけばいいのだから。 神はこの世界の中に居ないほうがいいのだから。 虚無の光を飲み込む更なる輝きが、ロンの身体から放たれる。 『 』 神の泣き声が聴こえる。 いつしかその両腕もロンの背中へとすがりつくように回されていた。 薄れゆく意識の中、ああ、と万感の想いがロンの内に湧き上がる。 争いを続け、憎しみ合うヒトの性の全てを、受け入れられる気がした。 結局は、自身を神へと為すことはなかったあの男を、許せる気がした。 皆恐ろしかったのだ、自分以外の全てが。 だから世界を自らの手で壊し、産み出し、創ろうとするのだ。 ああ、ああ、本当に ヒトは弱くて 愚かで 間違いを繰り返し ……そして美しい生き物だ―――――― ルイズはロンを待つことなく、肉の森から引き返していた。 その後、タバサの駆るシルフィードと合流し、近隣の村にて救助活動を行っている。 ルイズの本心としては、このままロンの帰りを待っていたかったが、 助けを求めるヒトがいるならば、そこに赴き救いの手を差し伸べるのが自分の使命なのだと ロンと過ごす中、密かにそう誓いを立てていたからだった。 きっとロンは何でもないという風な顔をして帰ってくるに違いない。 そう信じて杖を振り、虚無にて肉の枝を打ち払う。 帰ってくる、帰ってきてと祈りながら。 どれだけの時がたっただろうか、辺りは夜の暗闇に覆われていた。 ふと、足を止める。 いつの間にか、地の底から聴こえていた脈動が止んでいた。 皆一様にして何事かと、疲れ果てた顔で辺りを見渡している。 肉の枝の蠢きも止まり、それどころか枝は枯れ果て朽ちていく。 誰かが空が輝いていると騒ぎ出した。 目を向けると、聖地から立ち昇る光の柱が、天を貫いていた。 「あ、あ……!ダメ……ダメ……!」 ルイズは、その光の柱の中に懐かしい影を見た。 使い魔の儀式で、彼女が呼び出した陰。 白銀と黄金の輝きに身を包んだ竜が、天へと還って往く。 「ダメ……だめ……!ロン!!ロンーー!!」 駆け出すルイズを、後ろから抱きしめ押し留めようとするキュルケには、 いや、彼と関わった全てのヒトがその光の柱が何なのかを理解していた。 「フォウルーーーーーーーー!!!!」 かつて一度だけ聞いた、彼の真名は 桜色の髪の少女の叫びと共に、空へと吸い込まれていった。 ――――――ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 彼女はその生涯の中、たった一日だけ使い魔を持ったという。
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「修正依頼」が出ています。問題点を追記できる方はご協力をお願いします。 ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター 【ぶれすおぶふぁいあふぁいぶ どらごんくぉーたー】 ジャンル RPG 対応機種 プレイステーション2 発売元 カプコン 発売日 2002年11月14日 定価 6,800円(税別) 廉価版 PlayStation 2 the Best2003年7月3日/3,000円(税別) 配信 ゲームアーカイブス2016年2月17日/1,234円(配信終了) 判定 スルメゲー ポイント 前作までと違いすぎる世界観縛りプレイを要求するようなシステム対応策の有無で激変する戦闘バランス宿屋 回復魔法が無い敵の出現数が有限寿命を削る「竜変身」シリーズ恒例であった「釣り」が撤去だがハマれば他に代え難い中毒性あり ブレス オブ ファイアシリーズ 概要 特徴 賛否両論点 評価点 その他の要素、救済措置など 総評 余談 その後の展開 そらをみにいく。 概要 『ブレス オブ ファイア』シリーズの第5作。 過去に例を見ない異色の作品として登場し、『アンリミテッド サガ』と並んでプレイステーション2を代表するシリーズ異色作と呼ばれている。なお「ブレス オブ ファイアV」はサブタイトルであり、後半の「ドラゴンクォーター」がメインタイトルと扱われている。 「大深度地下シェルターで生まれ育った少年が、ある女の子を救うべく、封印された地上を目指す。」という王道的ストーリーの元で展開する。 前作まで剣と魔法のファンタジー世界であったこれまでのシリーズから一転、「地下世界を舞台にした近未来型SF」と変貌を遂げた上に恒例だった「釣り」も無くなったため、シリーズファンを驚愕させた。 特徴 既存シリーズとは路線が全く違う。もっとも、D-カウンター以外については、他のRPGでも類似システムが見られる範囲内である。 SOL(シナリオオーバーレイ)システム ゲームオーバー・ギブアップ・ゲームクリアをした時に、それまでのプレイで取得した「スキル」(戦闘用の特殊能力)や、「パーティ経験値」(*1)などを引き継いで周回プレイを行うことができる。簡単に言うとコンティニュー。 SOLによる2周目以降のプレイでは、周回数や「D-RATIO」(クリア後に取得するプレイヤーランク)に応じて進入できるフィールドが増えたり、新たなイベントシーンが追加されるなどの変化が起きる。 SOL専用のイベントは画面下に「SOL」と表示され、通常イベントとは区別される。 PETS(ポジティブ・エンカウンター・アンド・タクティクス・システム) 本作の戦闘はシンボルエンカウント方式を採用している。 敵と接触する際、プレイヤー側から剣で斬るなどのアクションを行うと、そのキャラクターはボーナスターンを取得できる。逆に敵から接触を受けると先制攻撃を受けるので注意が必要。 エンカウントした地形の中で戦闘を行う。プレイヤー側は、戦闘に突入する前に周辺のフィールドに罠を仕掛けたり、爆弾などでエンカウント前にダメージを与えたりできる。 肉やキノコなどのエサを投げて敵を一箇所に集め、爆弾でダメージを与えて戦闘に突入し、範囲攻撃で一掃というのが理想の流れ。このことを知っているかいないかでかなり攻略面で差が出る。 主なパーティメンバーは、主人公で戦士系のリュウ、魔法使い系のニーナ、銃による遠距離攻撃が得意なリンの3人。リュウ以外のキャラは打たれ弱いため、戦闘時は地形などを考慮した位置取りが重要である。 敵が接触すると効果を発揮する設置型魔法陣や、敵の立ち位置を動かす効果を持つ攻撃といった、キャラ配置を意識させる戦法も幾つかある。 PETSを用いて戦うとボーナス経験値がより多く手に入るので、キャラクターを強くする意味でも重要である。 解りやすく言うと「より多くの敵を、より早く殲滅する」とでも言えばいいか。1回の戦闘で1体ずつ倒すよりもPAや罠を工夫して1箇所に集めて倒す方が多く稼げる。基本的に「先手必勝」と「短期決戦」である。 D-カウンター 一定歩数歩く、移動中に「D-ダッシュ」(高速移動+エンカウント無効)を使用する、戦闘中にターンが経過する、「D-ダイブ」(後述)を使用する、などにより値が増加する。物語の途中、序盤の山場あたりから導入される。 これが100%になるとゲームオーバーになる。いわば主人公の生命バロメーター。 減少させる方法は一切存在しない。これの存在により最後まで進むことが不可能な状態になることもあり得るため、カプコンが過去に製作した『スウィートホーム』と同じくゲーム内での「ギブアップ」コマンドも用意されている。 D-ダイブ シリーズおなじみの竜変身にあたる。 本作の設定上、ドラゴンに変身するのではなく「主人公に憑依した竜の力を発動する」といったほうが正しいか。 D-ダイブを使用した際の戦闘力の上がり方は暴力的でありチートレベル、通常時では到底勝てないような強敵ですら蹂躙できてしまえる。 特筆すべき点は変身後の暴力的な強さにある。 D-ダイブ中の主人公は、行動力消費ゼロでフィールド上を無限に移動できる。本作における戦闘システムでは、攻撃のみならず移動を行うのにも移動距離に応じた行動力を消費するのだが、ドラゴン状態の主人公のみ、この制約から解き放たれる。 極一部の技でしかダメージを喰らわず、ステータス異常を完全無効化。 使用技が攻撃力2~3倍の状態で攻撃する仕様であり、ほとんどの敵がその技に対して耐性を持っていない。本作では多くの敵が基本属性である剣・魔法・銃に対し細かく耐性を所持しているが、ドラゴン技のみ完全に別格の扱い。 行動力消費ゼロで自分の攻撃力を一時的に高められる。なんと重ね掛けが可能で使うたび2倍・4倍・8倍と、与えるダメージ量が累乗型で倍増してゆく。最大まで重ね掛けると1024倍というイカレた領域まで行き、6桁もののダメージが叩きだせる。こんな桁数のHPを持つ敵は登場しないのに…。 射程無限の破壊光線「D-ブレス」を、これまた行動力の消費ゼロで放てる。攻撃ボタンを押し続けている間はずっと出し続けることが出来、その間はダメージがひたすら上昇し続ける。口からブレスを吐くのではなく、か〇はめ波に似ている。 といった感じ。具体的には攻撃力上昇を2回ほど重ね掛けて2、3発殴るだけで大概のボスが沈む。 と同時に、D-カウンター値の上昇幅もハイレートであり、主人公の寿命をガンガン削るという高い代償を支払うことになる。 変身するだけで1%、行動力消費有りの専用技を使うごとに1~1.5%。攻撃力上昇技を重ねるごとに2%。変身した状態で1ターン経過しても2%上昇する。破壊光線に至っては、すさまじい勢いでダメージ量と同時にD-カウンターも跳ね上がっていく。 残カウンターが十分であれば、ラスボス含む終盤のボスでさえノーダメージで瞬殺可能なのだが、その常識外れな強さに酔い痴れて変身しまくると、あっという間に寿命を迎える。無駄遣いは控えるべし。 賛否両論点 ここから先の要素を全て含めると、本作は他に類を見ない特殊なRPGとしての頭角を表す。 従来シリーズの剣と魔法のファンタジー世界から一転、近未来的な地底都市という閉塞感に満ちた世界観。 シリーズの特徴だった「亜人」は本作では「街のモブキャラ」というほぼ目立たない位置に収まっており、またシリーズおなじみの寄り道要素だった釣りや狩りといったシステムもこうした世界観の関係上か、オミットされている。 舞台は地底都市のみで活動するため、終始草木一本の自然植物が無い無機質な建物内を旅することになる。そのうち草木が恋しくなってくるだろう。 従来のシリーズから引き継がれているのは、シリーズの陰の部分である重いストーリーのみ。また、基本的に軽度ながらグロい描写もある(*2)。 シリーズ共通の主人公・ヒロインであるリュウとニーナもかなり異色な設定。特にニーナの儚く痛々しいキャラクターデザインは本作の象徴と言える。 全体的に画面が暗く、マップのつながり方も慣れないと分かりにくい。また、本編中の画質が一貫して粗い。 画質の粗さを逆手に取り、演出として機能させている部分もあるため、一概に否定要素とばかりも言えない。暗いのも閉塞的な地下世界の表現ではある。 オープニングの一部とエンディングのみ、画質高めのムービーが挿入される。これがほとんど別人に見えてしまうため、なまじ本編中の主人公たちに慣れてしまうと、最後の最後でまた違和感を覚える羽目に。 SOLは簡単に言うと「死んで強くなってもう1回挑む」ためのシステム。それだけなら別に問題無いようにも思えるが、問題はこのシステムがこのゲームの根本に据わっていることである。 ゲーム自体がSOLを前提とした高難度に設定されていて、進め方によってはどうやってもクリアができない詰みになる状況が多々ある。RPGなのに死にゲー覚えゲーの様相を表しているため、これで心を折られたプレイヤーは数知れず。 SOLによる段階的なイベント解放システムを逆に言うと、SOLをしない状態での初回プレイだけではイベントが断片的すぎて訳が分からないことになりがち。「1回以上SOLをするのが普通のバランスに作られている」ともとれる。 ちなみにSOLを条件とするイベントの大半は、ゲーム開始直後からできるSOLを、どの時点でもいいから1回行うだけで見られる。それ以外のものは、特定イベントの通過などそれなりの条件を満たしてSOLする必要がある。 D-カウンター周りの仕様が非常に厳しい。 ことあるごとに上昇するのに減少させる方法は存在せず、100%になったら詰み。このルールは初心者に厳しく、またRPGに慣れた人でも1周目は「エンディング前に100%に到達しないだろうか」という精神的不安が常に付き纏う。 思わずD-ダイブを使用したくなるほど鬼畜級の強敵が、一部のボスだけでなく道中のザコにすら存在する。もちろん、基本的にはD-ダッシュやD-ダイブを用いずにクリアできる難易度にはなっているが、それはゲームに慣れた後の話であって初回プレイ時はキツい。 D-カウンター100%到達時に「終焉を迎える」を選んだ際に流れるムービーでのゲームオーバーの演出はグロく、トラウマレベル。 アイテムの所持制限が厳しい。 消費アイテム・換金アイテムについては複数個まとめて1枠に収められるが、1枠の限界値は10個。11個目からはまた別の枠を消費する。 アイテム欄は最初10枠しかなく、考えなしにやるとあっという間に埋まる。特定の鍵付き宝箱を開けるたびに5枠ずつ増えていくのだが、やっぱりそれほど多くはない。 このアイテム所持制限のせいで、初回プレイ時には先述のPETSをじっくり堪能できなかったという人も多い。 普通のRPGでは当たり前に存在する宿屋や回復魔法といったものが存在しないため、必然的に回復アイテムでしか治せない。とはいえ、どれだけ持てば充分なのかわからず、常に不安感を抱えるバランスになっている。店で買うと割高、というのも困りもの。 例外として主人公にはアイテム以外の回復効果技が存在するが、「与えたダメージの10%分回復」という非効率的なもの。この技を習得するには特定の条件を踏んで強化されたボスから盗むしかない。しかもD-ダイブを使わざるを得ないほどの超強敵である(*3)。 武器や防具は同種で纏めてストックできず、1個でアイテム欄1つを占める。また、入手時点では「未鑑定」の状態であり、鑑定屋に代金を払って鑑定してもらうまで装備することはできない。 一応、要らない武器や防具は捨ててもいいのだが、知識が無いと適切な取捨選択は不可能。換金すればそれなりのお金にはなると思うと捨てるに捨てられない。完全に二束三文の消耗品と違い、鑑定さえすればそこそこの額で売れるのがまた悩ましい。 また、鑑定済みの武器防具はアイテムと別枠で管理されるが、武器・鎧・盾でそれぞれ3つしかもてない。敵の個性が強いのである程度の使い分けが(特に1周目のプレイで)求められるのだが、敵の攻撃の知識がないとそれもままならない。 上記のような理由により、アイテム欄は常に満杯。回復アイテムが無いと死ぬ、武器や防具も無いと困る、換金用のアイテムや装備品も無いと困る…と、プレイヤーは常にアイテム欄の運用に悩まされることになる。 アイテムの売買や鑑定を行うには、特定の場所に待機している店員と会わなければいけないわけだが、次にいつ登場するかはもちろんわからない。場合によっては以前会った場所まで後戻りする必要も出てくるが、「歩くだけで上昇する」D-カウンターの値を、イヤでも意識させられる。 一度倒した敵は復活せず、再度出現はしない。 帰り道が楽になるという利点はあるが、一部の例外を除いて主人公たちのLvや所持金は常に一定水準にある(=余裕がない)という問題点も出てくる。つまり「苦戦したくないからもう少しLv上げしておく」といった攻略ができない。 お金は回復アイテムを買うのに必要でいくらあっても足りないくらいだし、経験値を余分に稼ぐことができないので常に一定程度強い敵と戦い続けなければならない。ここでもプレイヤーは頭を悩ませる事になる。 ちなみにお金に関しては、序盤の終わりのほうにあるダンジョンで、とある敵を条件を満たして倒すと6万程の大金を手に入れる事ができる。しかもそれが数体もいる。その敵を条件を満たして全て倒せばお金に関して困ることはほとんど無くなるが、初回プレイだとその条件を理解することが難しい。 基本的な難易度も高め。とにかく初見殺しの要素が多い。 前述の通りゲームオーバーと周回前提のゲームであるため、普通の雑魚ですらわりと強い。ボスに至っては初見だと大体毎回鬼門である。 しかも序盤からいきなり難しい。主人公より強いお助けキャラがいるとはいえ、大抵の人は、宝箱を守る敵(周辺では頭一つ抜けて強い)に負けて出鼻をくじかれるだろう。 D-ダイブ解禁へたどり着くまでの道程こそが、ある意味では本作最大の山場である(*4)(*5)。ここで詰まると先の見えない無間地獄で、諸々の救済処置すらほとんど機能しない。そしてこの無力かつ手探り状態な探索行、プロローグにしてはやけに長い。 セーブは専用アイテムを使って行う。個数は有限なので、セーブ回数にも限りがある。 それも入手手段が、SOLで「ふりだしに戻る」ときに再補充されるのと、「特定の破壊出来る箱から確定で入手」のみ。なんと預かり所に預けておくことができず、そのため余った分を次の周回に持ち越す形で水増しすることすら不可能(*6)。 先述の所持数制限の都合もあり、たまたま好調に集まってるからと油断しうっかり処分してしまうと、後で足りなくなる事もザラ。全滅して、何時間も前の状態に戻され涙を呑むはめに。 中途半端なセーブデータをロードするより、いっそSOLシステムでふりだしに戻った方が効率良く進行できるケースも少なくない。 なお、中断機能が通常のセーブやSOLとは別に用意されている。アイテムが切れたからといって、次のセーブまで何時間ものプレイが強要されるわけではない。ただし中断機能によるセーブデータは、次回ロードを行うと強制的に消滅する。 セーブデータはROM毎にIDを設定するため、他のROMでまたプレイしようということはできない。また、セーブデータのコピーも一切できない。 説明書に「この世にたった1つのあなただけのセーブデータです。」という言葉があるのだが、これは全く誇張ではないのである。 PETSに関するチュートリアルが少ない。 PETSを使うか使わないかでゲーム難易度に雲泥の差がつく。しかし説明は文字で少しされるのみ。 挙句、説明書には完璧な嘘が書いてある。なまじ説明書を読んでいると、爆弾の起爆方法が分からない。それどころか、有効範囲へ入ってはいけないものと誤認してしまう。実は爆弾に接触してコマンドを選ぶのが正解であり(*7)、物理的におかしいが爆風に巻き込まれても味方はダメージを受けない。 説明書を発注した時点では、「どこからでも自由に起爆できるが、敵味方は識別されることなくダメージを受ける」仕様だったと思われる。 また投げつけるのではなく、戦闘前のフィールド上でも起爆コマンドから爆破するはずだったのだろう。その前提で書かれた結果、実際の動作とはまるで噛み合わない記述になってしまったようだ。 敵を誘き寄せるエサ系統のアイテムが、戦闘中には敵に対する障害物として機能することも、直感的には理解しにくい。むろんこの使い方もノーヒント。戦闘へ突入する直前までは、ガツガツ食って消滅させるくせに…。 一言で言うと、何も知らない一見さんばかりかシリーズギャップに耐えたファンの心をも粉砕する鬼仕様が多い。 なるほどストーリー上の「後戻り不能」なシチュエーションを、システムの上でも再現するには格好の仕様と言える。 でも胃に悪い。「ついて来られない人はお断り」と言わんばかりである。 しかし… 評価点 シナリオの演出を含めて考えた場合、本作のゲームバランスは意外にも妥当なものとして評価できる。 そもそも主人公が手にした竜の力(D-ダイブ、D-ダッシュなど)は、命を担保に身に宿したもの。人智を超えた力の代償として、己の心身が竜に侵食されている度合いを示すのがD-カウンターである。どんな強敵も容易く撃破できる強さなので相応のリスクがあって当然と言える。 序盤の長い苦境も、主人公の目線へ一体化するための効果を高めている。この過程があまり短いと、D-ダイブによる開放感を実感しにくくなってしまう。また地下世界の閉塞感を深く印象付け、空を目指すと誓う意志への共感も促す。 本作のストーリー進行は一貫して「とにかく前進あるのみ」という主人公視点で描かれる。そして、初見プレイヤーであれば大抵はD-カウンター100%が視野に入るギリギリの状況で終局に至るバランスになっている。 この臨場感、主人公とプレイヤーの一体感、そしてそれを踏まえてのエンディングなどは、本作のファンからは「クソゲーだと言うのなら、エンディングまで見てからにしてくれ」と言われるほど高く評価されている。 これらの評価は、ともすれば一線を越えて本当にゲームオーバーになってしまうほどの厳しさあってのもの、と考える人も多い。 ただしとにかく前進すべきはずのテーマ性が、しょっちゅう後戻りを要求される仕様と噛み合っていないのは残念。アイテム鑑定や売却、あるいは補給やセーブのため、かなりの長距離を延々と逆走させられる場面は頻繁に見られる(*8)。 ちなみに、SOLで追加されるイベントについては主人公目線に限定されず、主流から少し外れた「主人公視点の外での話」がメインになっている。 クリアした時の最高評価を得るのは周回プレイを重ねても中々難しい。隠し要素を出すためなら最高評価はいらないがやり込むなら、綿密な計画のもと進める必要がある。 一方で、相当なやり込みと綿密な計画を練り、厳しい条件をいくつもこなすことができれば、SOLを全く使わない1回目のプレイでも最高のD-RATIOを得ることが可能になっている。 一見どう考えても無理・無謀に見えて、ちゃんと解法が用意されているところは素晴らしく、テストプレイに時間を割いてバランスが練られている証拠である。 イベントは全て飛ばすことが可能で、戦闘のテンポもいいし、ロードも気にならない。何度もやることを前提にしているためか、テンポ面は素晴らしい。 RPGに後戻りできない・アイテムが限られているなどバイオハザードのようなアドベンチャー的な要素を組み込んだ大変意欲的なゲームである。意欲的過ぎて評価は悪かったが、一作で終わらすには惜しい作品である。 オウガバトルシリーズの崎元仁によるBGMは好評。 なお、カプコンは多数作曲家を擁しており、本作のように作曲を外部に外注するのは珍しい。 その他の要素、救済措置など 救済措置として「回復アイテムを必ずドロップする上に、先手を取るだけで戦闘画面に突入せずその場であっさり即死するという凄まじいまでのザコ敵」がとってつけたようにあちこちで出て来る。 もっとも、こいつはこいつで突然天井から落ちてきてプレイヤーをビビらせたり、後半は強くなって先制攻撃してきたりするので厄介。 特定の属性の攻撃によりドロップする回復アイテムがランクアップする。 余談だがこのザコ敵は本作の世界における「食用モンスター」であり、食べるのにかなり勇気が必要な外見をしている。プレイヤーによっては密集している光景を見ただけで生理的嫌悪感を感じることも… 戦闘中は1ターン中にいくらでもアイテムを使うことができる。 もっとも、考えなしにでは被ダメと回復のイタチごっこになって手持ちのアイテムが底を突くことになるため、アイテムによるごり押しプレイができるわけではない。また、下手にごり押すとその後のダンジョン攻略に支障が出る。 これもおそらくは後付けで搭載された救済処置と思われる。説明書の表記では、かなり曖昧ではあるが行動を消費するように読める。また、一部の敵もアイテムを使ってくるのだが、こいつらはターンに1個ずつしか使わずしかも使った時点で行動終了。 素直には受け入れにくいかもしれないが、ゲームオーバーないしギブアップを怖がらずにSOLを活用してプレイデータを引き継ぐと、序盤の戦闘が格段に楽になる。それまで全方位的にカツカツだった部分に余裕ができるため、それだけでも全体的な難易度が大幅に下方修正される。 やや邪道だが、ゲーム開始直後に初期所持金でアイテムを買いあさり、預かり所に預けてギブアップ → プレイデータ引継ぎでリスタート → 初期所持金でアイテムを…ということを繰り返すと、アイテムを満載した状態でスタートできるため楽になる。繰り返しになるが、SOLを使うことを恐れなければ難易度は劇的に低下すると言っていい。 通常戦闘中のターン経過や一定の徒歩移動などで上昇するD-カウンターの値は、たったの0.01%とゲーム全体の割合からすると微々たるものである。心理的圧迫感こそ相当なものだが、これがハマりになる事態は案外少ない。 全ての敵をD-ダイブを使って倒そうとでもしない限り、終盤まで自然にたまるカウンターは20~30%程度。強力なボスに要所要所で使っていけばそれほどたまらない。 ちなみに、D-ダイブ、D-ダッシュを1回も使用しなかった場合、ラスボス戦でのD-カウンターは20%ちょっと。どんなに寄り道しても30%を超えるのは逆に難しい。 歩いているだけでゲームオーバーに明確に近付くのは恐怖以外の何者でもないが、実はかなり余裕がある、というある意味親切設計。もっとも、その余裕も慣れないうちはあっという間に吹っ飛んでしまうが。 やり込み要素として、共同体の開発が進むと行ける隠しダンジョン「ココン・ホレ」がある。その内容は「50問連続詰め将棋」のような、ひたすら戦闘を繰り返し最深部を目指すというもの。 持ち込むアイテムやセットするスキル、内部での戦い方、といったものを見通せないととても突破できない茨の道である。本編の圧縮版とでも言うべき内容&難易度。 一応、1階に入って戦って出て、の繰り返しでパーティ経験値を半永久的に稼ぐ、というやや邪道な使い方も可能である。 D-カウンターの値が本編と独立しているため、やりすぎて本編が進めなくなるということはない。 本編で躊躇し続けていたD-ダイブをここで思う存分使うもまた爽快な気分が味わえよう。 ゲームクリアまでだいたい15~20時間程度。慣れたプレイヤーなら10時間を切ることもザラ。 通してプレイしてもそんな長くはないので、初めからやり直すことになっても割と簡単に進める。 リスクはあるものの、D-ダイブが凄まじい程強いので、事前にD-ダイブの使いどころを知っていると戦闘難易度はかなり楽になる。「ゲーム全体の配分」を見通せるようになると、全然別物になると言っていいくらい簡単になる。 D-ダイブは完全に「切り札」であり、ボス含めほぼ全ての敵を1ターンで殲滅しきれるほどの強さを誇るため、できる限り温存しておき特定の厄介な敵や手強いボスにだけ使用するのが定石である。 ただし、初心者はそのことを知らないのでついつい使用してしまい、D-カウンターの値が上昇するのを見て後悔し尚更躊躇するようになってしまうパターンが多い。 実は戦闘が難しく感じるのは、単純に「敵が強い」というより「特殊な敵」の多さが原因。周回プレイ前提で作られているためか、本作は特定パターンで大幅に強化(または弱化)する敵や、強敵だが特徴と対応策を知っていると苦戦せずに倒せる敵がほとんどである。そのため、知識の有無で難易度は大幅に変わってくる。 そもそも一度クリアしなければ、ゲーム全体におけるペース配分などは判断しようがない(*9)ので、初見のプレイヤーや投げ出した人にとってはやたらと理不尽に難しいゲーム、周回プレイを繰り返して対応策を学習したプレイヤーにとっては簡単なゲームと、評価の大きく分かれてしまう傾向もある。 「実は補給のための右往左往などを必須とするバランスではなく、2周目以降はとても快適になる」…と気付くのは、一度エンディングまで辿り着いた後となる。 基本的なコツを掴むこと自体が容易でないため、序盤のエンカウントから全滅を繰り返し、SOLの活用すらままならずに(*10)挫折するプレイヤーも多数いた。 どうにかクリアにこぎつければ、辛かった道程は大きな達成感に変わるだろう。その前にプレイを見合わせてしまう人を多く出したことが本作の不幸である。 総評 システム面は比較的素直なシリーズから突然現れた、意欲的だが非常に異色でもあった作品。 前作までは基本に忠実でオーソドックスなRPGとして比較的安定した人気を博してきたシリーズだったが、本作では「ドラゴンクォーター」のタイトルを前面に押し出すと共に大幅な改革がなされ、世界観の変更やローグ的な要素の導入、当時珍しい高難易度などで一気に個性派RPGとなった。 前作までのファンを切り捨てるという意味では暴挙と言うべき采配だったが、結果的にはこれはこれで根強いファンを生み出すこととなり、「EDが泣ける」「難しい分達成感がある」など評判は好意的。様々な独自要素から他のRPGにはない楽しみを持ち、ハマれたプレイヤーにとってはたまらないゲームだった。 しかしその一方で、前作までの面影がほぼ消え、世界観を始めとする変わり過ぎたものが多かったためついていけず、「こんなのブレス オブ ファイアじゃない」と受け入れられないプレイヤーが多く出たのも事実である。 詰めの甘いところはあれども、ゲームの魅力と強いクセを併せ持つとして『アンリミテッド サガ』と共通点が多く「万人受けしないゲーム」といえる。 余談 開発時の段階では中層区の池で釣りができる仕様だったらしいが、「物語の展開上、一刻も早く地上を目指さねばならないのにのんびり釣りをする暇などないだろう」ということで廃止になったとか。言われてみればその通りである。 そもそも、地中深い水場に魚が生息しているとは思えず、いたとしても「汚染された奇形魚」程度しか釣れなかっただろうから、定番要素の廃止に賛否はあれど、世界観的にはおかしいことではないとは言える。 共同体の穴掘りマップに「妙に釣りに最適そうな水場がある」ため、恐らく開発途中までは釣りイベントも存在したものと思われる。 本作に登場する竜の名前は「ロシア語の数字」が由来しており、ゲームスタート時のナレーションボイスやD-ダイブ時の技名もロシア語となっている。 竜はそれぞれ「1」から「4」の数字名を持っているのだが、「3」に由来する竜は本編には登場していない。共同体の新聞屋で閲覧できる記事に、それと思わしき竜のイラストが掲載されているのだが、何らかの理由で没案となってしまった名残なのだろう。 分母が2の累乗であるD値と同じく、竜も2の累乗である「1」「2」「4」しか存在しないという考察もなされている。 「ドラゴンクォーター」とは 訳せばD値1/4を指すことになるが、真の意味は最初の適合者=1/4が空の手前で諦めてしまったことに対して、1/8192の値で空を開いた主人公。 即ち、D値はリンク・適合者の資質においても絶対ではない事を示し、主人公=1/8192は1/4と変わらないと言う価値観の否定・破壊 の意味が込められている。 ちなみに、従来作もサブタイトルは全て主人公を指している(*11)。 その後の展開 本作を機に多くのシリーズファンが離れていってしまい、売上本数は14万本と前作の約半分しか売れなかった。 本作における路線変更は相当に反動が大きかったのか、ブレスシリーズは本作の発売から次回作発表まで11年間の沈黙を強いられた。 実は(本作がもし好評であれば)この路線での第二弾の構想もあったらしいが、お蔵入りになった模様。 売り上げ不振が原因にあげられるが、実際はカプコンが『バイオハザード』シリーズの大成功などでRPG部門を大幅に縮小してアクション部門に力を入れ始めたことも原因。 その後、ブレススタッフは『ロックマンXシリーズ』を担当することになり、こちらも商業的にはあまり振るわなかったものの、ファンや購入者からは好評だった。 後の海外版では外伝的タイトルと扱われたのか、「V」のナンバリングが外されている(参照)。 その後、2016年2月17日よりゲームアーカイブスにて本作が配信されたが、暫くの後に何の予告も無く突然配信終了となってしまっている。 前作『IV』やPSP版『III』は配信が続いているにもかかわらず、何故本作だけ配信終了となってしまったのか不明。 また、2016年2月24日に正式サービス開始されたシリーズ6作目『ブレス オブ ファイア 6 白竜の守護者たち』(*12)はゲーム機向けタイトルではなく、スマートフォン・タブレット・PC向けの基本無料の「お手軽タッチ型オンラインRPG」となっている。 こちらは約1年半後の2017年9月27日をもってサービス終了している。 2018年に「公式設定資料集」が15年ぶりに復刊された。
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ブレス オブ ファイアIV うつろわざるもの 【ぶれすおぶふぁいあ ふぉー うつろわざるもの】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 プレイステーションWindows 98~XP 発売・開発元 カプコン 発売日 【PS】2000年4月27日【Win】2003年5月30日 定価 【PS】5,800円【Win】2,800円 廉価版 PlayStation the Best 2002年9月12日/2,800円Quality1980 2005年7月8日/1,886円(各税抜) 配信 ゲームアーカイブス 2011年7月6日/600円 判定 良作 ブレス オブ ファイアシリーズ 概要 ストーリー 特徴・評価点 PS有数の「鬱ゲー」として 難点 総評 その他 概要 『ブレス オブ ファイア』シリーズ第4作。 今作はリュウとフォウルの2人の主人公を交互に操作することでストーリーが進んでいく(フォウル編はほとんどイベントシーン扱いだが)。 竜の設定の大幅な変更や、中国や東南アジア、中東を思わせるエスニックかつオリエンタルな世界・文化など、これまでの作品とは大きく異なる雰囲気が特徴。 ストーリー かつてヒトの手によって召喚され、役目を終えた後は「竜」となって世界を見守るうつろわざるもの――神――と呼ばれる存在がいる世界。そこには広大な泥の海によって隔てられた2つの大陸があった。 西の大陸を支配するフォウ帝国と、東の大陸で共存する諸国は長期にわたって戦争を続け、疲弊し、そして暫しの休戦を迎える。 一年後、戦場となった地を見舞うべく出立した東側連合の一国・ウィンディアの第一王女・エリーナが行方不明となる。 東の大陸の国々は、帝国を刺激することを避けるため、前線への大規模な調査部隊の派遣を渋り、満足に調査を進めなかった。 諸国の対応にしびれを切らしたエリーナの妹・ニーナは、エリーナとは相思相愛の幼馴染である 虎人 (フーレン)族の族長・クレイと共に姉の捜索に向かうことを決める。 その道中、ニーナは記憶喪失の青年・リュウと出会い、行動を共にすることになる。 時を同じくして。数百年前に一人でフォウ帝国を起こし、復活を予言して眠りについた「竜」初代皇帝フォウルが目覚めた。 「復活した時、皇帝の座を明け渡してもらう」という盟約を果たすべく帝都へ向かおうとするフォウルだったが、時のフォウ帝国13代目皇帝ソーニルは皇帝の座と権力を手放す事を拒み、フォウルを抹殺すべく刺客を差し向け盟約を違える。 完全な覚醒を遂げていないフォウルは、帝国の刺客・呪術師ヨム将軍の召喚する使い魔に襲撃され、深手を負いながら逃走する。 物語はリュウとフォウル、2つの存在の足取りを交互に追う形で進行する。 「うつろうもの」たるヒトと、「うつろわざるもの」たる竜=神。その狭間にある2人がたどり着く結末とは……。 特徴・評価点 コンボシステム 連続で技を使用する場合、コンボが繋がり、無属性の物理攻撃に属性を付与したり、異なる属性の合成魔法が炸裂したり、同属性の技の威力を強化することが出来る。 回復魔法にも反映されるため、弱い魔法も重ねがけすることで大きく体力を回復できる。 スリック・ローテーション 今作では戦闘中でも、実際に攻撃を行いダメージを受ける前衛と、「控え」となる後衛の交代ができる。 3人分の行動を決定すると残りのメンバーが自動的に後衛となる。入れ替えにターンを食われたり、専用のコマンドを用いる煩わしさがない。 後衛のキャラはターンごとに少しずつHP・AP・一部の状態異常が回復し、時間経過で攻撃力を上げる溜め技も決めやすくなる。最大MPが低いが非常に強力な魔法を使うマスターなど、このシステムを利用した戦術を立てることで真価を発揮するキャラもいる。 後衛に下げることで発動する特殊能力も存在する。前述のコンボシステムと合わせることで戦術性が拡がり、低レベル攻略にも挑戦しやすい。 エスニック風の世界・音楽 元々ブレスシリーズは獣人種族が多いなどの独特の設定がウリだが、本作ではそれがさらに際立っている。このおかげではまる人はとことんはまる。 音楽もそれに合わせた民族風の曲、不思議なメロディー、陰鬱な曲調などが多く、雰囲気を盛り上げている。 魅力的なキャラクター キャラ造形と演出が上手く、ゲーム世界への更なる没入を誘う。 シナリオ上で空気となるパーティメンバーがいない。シナリオ上の出番が過ぎたキャラも、キャンプ機能による会話を利用することで印象付けを忘れていない。能力面でもそれぞれに癖があり、交代システムと合わせることで存分に活躍させられる(癖を把握するまでは戸惑うキャラもいるが)。 敵方や第三者的存在のキャラクターを含め、主人公たちと関わる面々には愛らしく、意地汚く、美しい存在が揃っている。 シリーズおなじみのババデルやおまけ要素ながら前作のレイ ティーポなどの過去作キャラも登場するのもファンには嬉しいところ。 戦闘中におけるキャラクターボイスも健在。 その他伝統の仕掛け 妖精のコロニー、釣り、伝承師システムは相変わらず健在。いずれも前作、前々作と比べて微妙な差異ながら完成度を上げている。 特に釣りはルアーや餌、水深に魚との駆け引きなど、兎にも角にも「本当に釣りをしている」と思わせる仕掛けが多く、シリーズ最高傑作と評されている。釣りコンに対応しているとは何事か。 報酬やメリットも大きく、それでいて無理に遊ぶ必要もないバランスがとられているのもポイントが高い。後にこの釣りの部分だけが携帯アプリで配信された事からも完成度と人気がわかるはず。 カプコンらしくドット絵はかなりの高品質。雑魚モンスターすらぬるぬる動く。クオリティの高いオープニングアニメも必見。 PS有数の「鬱ゲー」として 鬱ゲー談義となるとほぼ毎回名が出る本作。 ネタバレとなる部分が多いのであえて深く言及しないが、逆に言うとそれだけ深くまでストーリーに鬱要素が入り込んでいる。 「虐殺・自己犠牲・拷問・生体兵器・報いの無い悪」。これでだいたいあってる。 仲間と共にエリーナを追い求めるリュウ編と、一人孤独に逃避行を続けるフォウル編のギャップが大きい。リュウ編にも鬱になるイベントは多いのだが、それでもまだマシで(希望が無いイベントも多いが…)、ところどころにコミカルなシーンもある。対してフォウル編はひたすらフォウルが追い込まれる、「上げて落とす」展開の繰り返し。 人の苦しみを砲弾とし、更に着弾地点一帯を何人たりとも生きられない「生き地獄」に変えてしまう兵器・呪砲は本作の鬱要素の代表的なものと言えるだろう。 その「砲弾」が描かれるシーンの、「俺たちは今まで何のために戦ってきたのか」と言いたくなるような絶望感もポイント。 バッドエンディングの演出もまた、一筋縄ではいかない。それまで積み上げたものを自らの手で崩壊させる壮絶な展開が待っている。(*1) 本作のラスボスは『ドラゴンクエストIV』のピサロ、『ライブ・ア・ライブ』の魔王オディオ、『テイルズ オブ ファンタジア』のダオスの「RPG三大不幸ラスボス」に次ぐ存在と評されている。しかしながらこの内のピサロとダオスは被害者と片付けるには色々と非があるため、本作のラスボスこそ魔王オディオと並ぶ不幸ラスボスであるという声は多い。(*2) これらをフォローするコミカルなシーンも多く取り入れられているため、コテコテの鬱ゲーと身構えすぎると肩透かしを食うかもしれない。 どちらかというと、様々な要素が交じり合った先にある「良いも悪いも、なるようになる」という無常観こそが、本作の本質と言えるかもしれない。 問題は元々鬱要素をウリにしていたわけでも、鬱要素が主なテーマではないと思われる割に、その様な展開が余りにも目立つことだが…。 難点 戦闘の単純さ RPGでコンボというシステムは目新しいのだが、さほど利用する機会がない。発動は確率で成功しても大したダメージ増がないため、最初から最後までおまけ程度の存在。単に強キャラを作るだけなら、終盤の二回攻撃武器で押しまくるだけになるだろう。 どのようなコンボを発生させても「HIT数に比例して経験値や金にボーナスが加算される」などといったシステムは無い。 キャラの格差も大きい。魔法キャラが使いにくく(狙われ率平等、火力微妙)、物理キャラを編成するにもただ攻撃力のみで決まりがち。 味方が全滅するとゲームオーバーとなり、最後にセーブした箇所からのやり直しとなる事に変わりはない。 シナリオ ストーリーの大筋が「人質救出」なのだが、その人質が序盤チラッとしか出てこず、肝心の鬱イベントがショッキングなだけで終わってしまう。 細かいところに手が届いていないシステム 視点操作関係の出来が悪い。常時クォータービューで進行するのだが、おかげでポリゴンの死角が多くなっておりストレスがたまる。 基本的に90°ずつの4方向にしかカメラ変更ができず、高さも固定。全く動かせないマップもあり、主人公たちの姿を視認できない箇所が少なくない。 序盤の街から迷いやすい迷路状の街で、イベント進行に合わせて「一歩でも逸れると街の外からやり直し」になる街外周を移動しなくてはいけないシーンも。 ニーナの個人アクションで緩和が可能だが、それでも申し訳程度。また屋内では使用できない。 戦闘終了後のリザルトが飛ばせない、コマンドのレスポンスが鈍い、長い攻撃ムービー(ボタンでカット出来るものもあるが、それでもカット可能タイミングまで微妙な待ち時間が発生する)など、少しずつテンポを削ぐ要素が積み重なっている。 シリーズ伝統の多すぎるお使いイベント 「○○をしよう」→「それには△△しなければいけないから□□へいきなさい」という展開がかなり多い。個別のストーリーは深く興味深いものが多いのに、その繋ぎがワンパターンなのが惜しまれる。 多すぎるミニゲーム ほとんどがシナリオ進行上、プレイを強制されるものばかり。苦手な人にはただただキツイ。 そもそもやりこみを考えずに遊んだ場合は20~25時間でクリアできる程度のボリュームなのに一部のイベントがカットされているのはどうしたことか…。少しでもミニゲームを減らせばこうした事態は起こらなかったのではないだろうか。 低い難易度 一部手ごわい敵はいるものの、シリーズの他作品と比べると難易度が全体的に低い。コンボシステムやスリック・ローテーションをあまり駆使しなくても充分突破できるバランスになっている。 それらの要素をフル活用するとヌルさに一層拍車がかかる。 序盤に回復アイテムを無限に入手できるポイントが存在することも難易度低下を後押ししている。 その他 終盤は物理攻撃に耐性を持つボスばかりが登場し、必然的に物理攻撃が使いづらくなる。 制作中に容量が足りなくなり、一部のイベントがカットされることになった。問題はこの「一部のイベント」で、恐らくプレイヤーが最も断罪を望むであろう、とある存在がそのまま放置されるという何とも歯がゆい結末を迎えることになってしまっている。グッドエンディングもあっさりした描写にとどまる。 とはいえこのことを「物事は常に丸く収まるとは限らない、本作の作風を逆に強調している」と評価する旨もある。 PS初期版のみ、バグで『「保険』という攻撃力767の最強武器を入手できる。「-1ヒット」という通常ありえない特性が付いているためそのまま通常攻撃しても空振るのだが、これを装備して「スーパーコンボ」を発動し、わざと入力失敗して「スカ」を出すと、本来なら0ヒットとなるところが-1でオーバーフローを起こし、最大255ヒット連撃に変化する。元々の攻撃力の高さもあって、ほとんどの敵をこれだけで片付けることができてしまう。また、「ぶんどり」等のヒット数が関係ない技ではそのまま問題なく使えてしまう。 総評 「休戦の空白期」という時節の中、そこに渦巻く人のエゴと、取り返しのつかない痛手を受けながらも希望を捨てずに力強く生きようとあがく人々の交わり、そしてそれを遠くから見つめる超自然的な存在と、多くの要素が絡み合った深淵な物語が描かれている。 シリーズを通して「重い」展開が目立つ『BOF』だが、本作はその中でも際立っている。様々な面で強い癖が目立つが、それを恐れずにプレイする価値はある。 その他 当時のゲーム雑誌『電撃PlayStation』との企画により、読者から公募されたアイテムが4種類採用されている。 増刊号『電撃PlayStationD』の付録CD-ROMに収録された特別なセーブデータを使用することにより、「電撃屋」という公募アイテムを購入できる店へ行くことができた。 雑誌付録限定だったので今となっては入手困難ではあるが、電撃屋で販売されているアイテムのほとんどは通常プレイでもゲームクリア後にほぼ同内容のラインナップのおまけショップ(*3)が出現するため、クリア前に電撃屋に行ければ多少有利になるという程度。 唯一、電撃屋でしか入手できない限定アイテムが1種だけあるが、該当アイテムは運次第で金が当たる「たからクジ」なので通常プレイ上は全く問題ない。 アーカイブス版では一旦PS3を経由してセーブデータを変換してからでないと利用できない。また、Windows版には電撃屋は存在しない。 また、本作に登場する竜を題材にした読者公募による小説を選定・掲載する企画も行われていた。 ゲーム発売から8年後になって『うつろわざるもの~ブレス オブ ファイアIV~』(作・壱村仁)と題したコミカライズが行われた。 内容はほぼゲームのシナリオ通りだが、エンディングがゲームでのバッドエンドルートとグッドエンドルートを上手く組み合わせた展開にアレンジされている。 さらに、前述の「恐らくプレイヤーが最も断罪を望むであろう、悲劇の元凶である人物」に対して仲間キャラが彼の所業に対して怒りのパンチを叩き込んでぶっ飛ばすシーンが新たに追加されている。その人物はこの漫画でも死亡せず、吹っ飛ばされた後に原作ゲーム通りの言い訳をしながら逃亡するなど原作と展開が大きく変わるわけではないものの、原作ゲームでは殴る事すら出来なかった事を考えれば良いアレンジであろう。 多少のアレンジが加わりつつも原作の雰囲気を壊さず、非常に希望に溢れた終わり方となったため、評価も上々。 サウンドトラックに収録されている「ゆめのすこしあと」は、曲が終わったあと少し放置するとフォウルがこの曲の頭部分の替え歌を歌うボーナス(?)部分が収録されている。普通なら脱力するところだろうが、本編でフォウルが受けた扱いを考えると、また何とも言えない気持ちになれる。 携帯アプリとして本作『IV』のスピンオフが何作がリリースされている。
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ブレス オブ ファイアIV 〜うつろわざるもの〜 対応機種 プレイステーション 発売日 2000年4月27日 開発 カプコン 発売 カプコン 企画 外川有吾 出崎遠太 安藤行男 呑田純子 嵯峨康行 メインプログラム 北林達也 バトルエフェクトプログラム 三膳正 上田智広 シナリオプログラム 大槻久典 岡田安史 システム/ミニゲームプログラム 中尾義治 中野学 3Dエフェクトプログラム 澤田一紀 キャラクター・グラフィックデザイン 吉川達哉 キャラクターグラフィック 山下透 平井彰 藤澤毅 山田里佳 福井誠 榎本哲也 加藤智将 桧垣賢児 塗和也 3Dキャラクターグラフィック 桑山美恵子 浜岸信次 米川麻紀 背景 背景太郎 ・ AOBIN 新井隆則 石川貴範 井上大二郎 OBIRIN 後藤なおみ 里大樹 下川明美 中山一樹 宮武弘忠 音楽 青木佳乃 サウンドデザイン 信山斉之 松本幸太郎 宇野隆史 スタジオdigiwave 瀧本和也 プログラムチェック 久掘啓次 蓮沼宏治 倉田俊彦 杉森雅和 3Dキャラクター制作協力 川根真也 石塚昌博 吉田剛 角本哲也 徳田昌紀 キャスト (割愛) オープニングアニメーション キャスト リュウ ・・・ 山口勝平 ニーナ ・・・ 氷上恭子 メインスタッフ キャラクター設計 / 作画監督 近藤高光 音楽 岩代太郎 美術監督 松岡聡 色彩設計 笛吹康二 デジタルオペレーション 大庭直之 デジタルエフェクト 中原順志 VTR編集 小永組雄 録音監督 鶴岡陽太 制作プロデュース 大橋浩一郎 プロデューサー 浅利義美 エグゼクティブプロデューサー 岩瀬安輝 (MAD HOUSE) アニメーション制作 トライアングルスタッフ 監督 中村隆太郎 「電撃屋 IN ブレスIV」デザイン 岩瀬サトミ 読者参加企画 (割愛) エンディング曲 挿入曲 (割愛) 営業 ヌキ OZZY かお パブリシティ映像 入江洋之 動画制作進行 小野義徳 動画データ 藤田元司 三島拓児 スペシャルサンクス ばんぶう 貞本友思 手塚武 天岸真志 山崎彫科 岡村志野 則武由子 桜田貴美 疋田裕一 岩崎あけみ 鵜飼敏 中嶋浩二 古別府宏充 森敦史 その他カプコン社員 プロデューサー 竹下博信 ゼネラルプロデューサー 三並達也 エグゼクティブプロデューサー 岡本吉起 船水紀孝 監督 / シナリオ 池原まこと 制作・著作 株式会社カプコン
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ブレス オブ ファイア2 4-570~575・584・587、 要約スレ2-85 570 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 54 ID sDIIg0dn 主人公リュウは妹ユア、父ガナーと共にゲイト村の教会で暮らしていた。 ユアを探しに行ったリュウは裏手の丘でユアを見つけた。丘の岩肌には ドラゴンの頭部が道を塞ぐように嵌っているのだが、ユアはここで昼寝 すると母親の夢が見られると言った。そしてリュウがそこで目を閉じたところ、 おどろおどろしい魔物らしき眼がこちらを凝視しているのが見えた。 その後村に戻ると先に村に戻っていたはずの二人がどこにもいない。 しかも村民はリュウも含めた一家の記憶がなかった。困惑しつつ、 ひとまず教会で寝泊りしていたところ、誰かが教会に忍び込んできた。 彼はボッシュというみなしご(犬顔♂)で、事情を話すと一緒に家族を探しに 行ってくれることになり仲間になった。しかし近くの洞窟内で、強力な 魔物に一蹴されてしまった。しかしその魔物はリュウが「使命の子」で あると判断し、殺さずにどこかへと姿を消した。 ―――それから10年後――― リュウとボッシュはレンジャー(何でも屋)としてモトの町という所で生計を 立てていた。さっそく今日も依頼が来た。ペットを探してくれという内容に 嫌気が差したボッシュだが、依頼主のミイナがかわいいと知って乗り気になり 捜索に向かう二人。結局だいぶ遠くの廃墟にてペット発見。任務完了。 そんなある日、突如ボッシュが窃盗犯として追われる身になってしまった。 本人は濡れ衣だと言っているため、ボッシュをゴミ箱に隠して真犯人の 捜索に乗り出したリュウ。その過程で出場したコロシアムにて、対戦相手を 八百長のための毒針から救い、裏で糸を引いていた支配人を成敗した。 この時の対戦相手であるリンプー(虎人♀)と、八百長のことを教えてくれた ランド(甲殻族♂)が一緒に戦ってくれることになった。 廃墟にて、ランドが廃墟を修理してくれるということで仲間から外れた。その後 モトの町に戻ると、ミイナの姉、ニーナ(有翼族♀)が妹を人質に取られ 姉妹共に連れ去られてしまう場面を目撃。追いかけて盗賊団を成敗し、 姉妹を救出。ニーナが戦力に加わった。 571 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 56 ID sDIIg0dn 姉妹はウィンディア王国の生まれということで、王国まで一緒に行った。そこで 姉妹は王女であることがわかるが、女王はミイナの無事を喜ぶものの、 ニーナを追放してしまう。ミイナは白い翼だが、ニーナの翼は黒いため、 不吉だと判断され疎まれてきたという。 城下町に来た所で旅芸人が芸を披露しているのを目撃。しかし彼は芸に かこつけてリンプーとニーナにちょっかいを出そうとする。そしてリンプーに ボコられ、お詫びに一緒に戦うと言い出しパーティに加わった。彼はステン (高山族♂)、猿のような外見をしている。 カペタン村にて(まだボッシュに濡れ衣を着せた犯人を探しています)、 涸れ井戸に村民が転落してしまい出られなくなったようなので早速救助に行く一行。 途中、エバ教信者・レイという男の協力も得て村民を救出した。 その後、村に現れた女性に話し掛けると、リュウ一人だけで人気のない小屋に 連れ込まれてしまった。そしてその女性と強引に『合体』させられることに… その時リュウの潜在能力が引き出され、リュウはドラゴン化の能力を得た。 しかしその膨大なエネルギーにより小屋は大破してしまった。彼女は 火のシャーマン・サナモと名乗り、パーティメンバーと『合体』することで、その キャラのステータスを高めることができるらしい。何にせよ宿無しのままという 訳にもいかないので廃墟まで連れてくると、ランドがだいぶ改修してくれた ため、サナモはそこで合体小屋を設けたいとのこと。ランドがパーティに 加わり、廃墟を一人前の町にすることも目的となった。 シャロンの森にて。沼にいる巨大な蛙は魔女の呪いでこの姿になってしまったので 元に戻して欲しいとのこと。よって魔女のいる塔に向かうお人好しな一行。 途中水のシャーマン・セソを合体小屋に送りつつ美男子好きな魔女・ニムフを 責め上げたところ、解呪には乙女のキスが必要とのこと。 嫌がるニーナを巨大蛙にキスさせると呪いが解け、彼はタペタ王子(葡萄族♂)と 名乗りパーティに加わった。ちなみに外見は人間サイズの蛙。 572 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 57 ID sDIIg0dn 彼の居城・スイマー城についたところ、既にタペタ王子は城内におり、どちらかが 偽者ということになった。さっそく捕まったタペタを脱獄させ、王家の指輪を 証拠物件として提示したものの、既に指輪は偽造されており証拠にならなかった。 タペタは今度は料理勝負を持ちかけ、リュウ達は最高級の食材を獲得すべく 城の地下に向かった。ごきぶりを倒し、究極の食材である金蝿を捕まえた一行。 最高の料理を用意したにも関わらず、審査員達は偽者を支持した。すると タペタの妹ペタペがキレてしまい、城を爆破すべく城の中枢に向かった。 追いかけていくとペタペが倒れており、その先には本性を表わした偽者が。 スイマー城を乗っ取ろうとした偽王子クワドラを成敗し事件解決。ついでに 厨房で盗み食いしていたボッシュ事件の真犯人も捕まえめでたしめでたし。 ボッシュがパーティに復帰した後、真犯人である盗賊パティを尋問したところ、 盗んだものは元々自分のもので、盗みに入った屋敷の主・トラウトが窃盗団の 親玉だと言ってきた。その言葉を信じて屋敷に忍び込む一行。かくして本性を 表わしたトラウトを成敗、口封じのために捕らわれていた人々も救出し、一件落着。 ゲイト村にて、木々が枯れていくという現象が起こっているらしい。原因を 調べるには草人なる種族の協力が必要とのことで、各地を捜索する一行。 途中くじら岬にて、グランパというくじらをくじらベルによって手なずけることに成功。 海を渡り、見世物小屋にて捕らわれた草人を発見するが、法外な見返りを 要求する団長に怒りの鉄槌を下し草人救出に成功、アスパー(草人♀)が パーティに加わった。大賢樹に聞いたところ、正直覚えてないということで、 思い出してもらうために大賢樹の意識内に入り記憶を正すことにする。 そのためのアイテム・セラピの枕を手に入れるため、一行は音楽の国に向かった。 で、音楽の国に来てみたが言葉が通じない。音楽には音楽で答えるため、 名人の笛を手に入れるべく、ステンの故郷・ハイランド城に向かった。 573 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 58 ID sDIIg0dn ステンは城に入りたくないとのことで城の近くで待たせ、城内へ。そこで 城内を取り仕切る女将軍シュプケーに見つかり捕らえられてしまった。 帰ってこない仲間たちが心配になってきたステンが城内に忍び込むと、 親友トゥルボーと鉢合わせになった。トゥルボーは城から出て行った ステンを責め、戦闘になる。ステンは元々姫を守る側近であったが、 自分へのプレッシャーに耐えられず逃げ出してしまっていたのだった。 トゥルボーと戦い、今の意思、すべきことを伝えたステンは、トゥルボーと 協力して仲間の救出に向かった。仲間と合流し、王国の軍事力を 我が物にしようとするシュプケーを成敗したが、シュプケーが城の大型兵器を 暴走させてしまい、城は倒壊してしまった。姫を支えられるのはお前だけだと 再び城でみんなをまとめろと言うトゥルボーに、ステンは俺にはやるべきことがある、 それが終わったら必ず戻ってくると言い、名人の笛を持ち城を後にした。 音楽の国に戻ってきた一行は王女が酷い肥満に苦しんでいることを知る。 痩せる魔法を知っているゲドという男を探すことになった。彼は元々宮廷魔術師 だったが、結構なエロ男だったため追放されていたのだった。 さっそくゲドを連れ戻し、王女に魔法をかけてみたが失敗。結局一行が王女の 体内に入って魔物を退治し解決。セラピの枕を手に入れた。 セラピの枕を使い大賢樹の記憶に入り込んだ一行は記憶を喰らう魔物を退治し 記憶を取り戻させることに成功。ゲイト村の木々が枯れたのは何者かが自然の力を 吸収しているのが原因だという。ひとまう大樹海を抜けて南へ行くよう言われた。 途中風のシャーマン・スプーナを合体小屋に送りつつ南へ行くとファマ村に着いた。 ここはランドの故郷で、ランドの家に行くと母親に畑を耕すよう言われたので 一仕事していた。その頃母親はエバ教徒の教会を建てるために土地をくれという 要求を拒否していた。母親はナマンダ教を信仰していたためだ。それはともかく 仕事を終わらせたら今度はナマンダ寺院にお祈りしてくるよう言われ寺院へ。 戻ってくるとランドの母親がおらず、エバ教徒は土地を譲ってもらったと言っていた。 574 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 59 ID sDIIg0dn 母親はエバ教徒にさらわれたと判断した一行はエバ大教会に乗り込もうとしたが、 大教会は高い山に囲まれており今までの移動手段では行くことができない。 そこでニーナは大鳥になる能力を身につけるべくウィンディア城に向かった。 城での試練を乗り越え翼の証を手に入れたニーナ。しかしミイナがそれを持ち出し 大鳥化の儀式を行ってしまった。ミイナは姉の役に立ちたかったのだった。 大鳥に乗ってエバ大教会のある町・エブライに来た一行。しかし信者でない一行は 教会に入ることができず困っていたところ、エバ教へのレジスタンス活動を行う クラリスという人にレジスタンス本部があるコットの砦に行くよう言われた。 レジスタンスのリーダー・ティガと協力し、大教会に攻め込む準備を整える一行。 そんな中、リンプーに惚れたティガに勝負を挑まれリュウはあえて敗れた。 一旦リンプーは仲間から外れ、大教会を襲撃した。しかし教祖バハルクの力で 別働隊のティガとクラリスが殺されてしまった。光のシャーマン・セイニィを小屋送りにした後、 地下牢でランドの母親を救出したがバハルクの仕掛けた罠にはまり母親は殺されてしまった。 目の前で母を見殺しにされ号泣するランド。そして一行の前に立ちはだかったのは、 かつて共に戦ったエバ教徒・レイだった。彼はリュウと同じ竜族の末裔で、その力を 解放し巨竜となってリュウに襲い掛かってきた。強烈なブレス攻撃の中、リュウの力が 解放され、究極竜・カイザードラゴンとなったリュウはカイザーブレスでレイを滅殺する。 大教会最深部に辿り着いた一行だったが、結局バハルクには逃げられてしまう。 そして、エバ教が作ったと思われるエバ神復活装置を破壊すると、大教会は爆発、 崩壊していった。 ゲイト村の丘に向かったところ、村民が竜のいる崖に爆弾をしかけていた。木々が 枯れたのはこの竜が原因だと思ったらしい。そして竜がどかされると、崖の間から 凄まじい数の異形の魔物たちが飛び出して来た。竜は魔界との通路を塞いでいたのだった。 ゲイト村に新しく来た神父はパティがこの竜のことを知っているから探して欲しいと 言うので、廃墟改め共同体に住み着いていたパティを連れてきたところ、神父は パティを生贄に魔界との通路を完全に開くと言い出した。神父に偽装していたバハルクを 成敗した一行はパティがリュウの妹・ユアであることに気付き、再会を喜んだ。 そして魔界へ赴き災厄の元凶を絶つため、一行は通路を進んでいった。 575 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 18 00 ID sDIIg0dn 内部は大規模なダンジョンになっており、無限の塔と言われている。魔のシャーマンを 小屋送りにしつつ潜っていくと、竜族が住む村・ドラグニールに到着した。ここで リュウは、自分は竜族の女性バレリーと人間の男ガナーの子供であり、バレリーは 巨竜となってずっと魔界と地上の通路を塞いできていたことがわかった。さらに奥へ 進む一行。そしてダンジョンの奥で、暗闇の中聞き覚えのある声がした。幼い頃 リュウ達を殺さなかった魔物・バルバロイは今こそ決着の時と、リュウと一騎討ちをする。 使命の子と最高の戦いができたと満足し、バルバロイは息絶えた。 そして最深部にて、一行は邪神デスエバンと対峙した。デスエバンの強力な力で クリスタルに閉じ込められ砕かれていく仲間たち。リュウはクリスタルからは脱出したものの 金縛りにかけられ、仲間が砕けていくのを見ていることしかできなかった。その後 呪縛を打ち砕き、リュウは単身デスエバンに特攻した。そしてリュウはアンフィニを発動、 力の全てを開放した。 リュウの心に、仲間たちのことが思い浮かんだ… リュウは、竜族のことを思った… リュウは、世界を思った… リュウには、共に戦う仲間と守るべき世界があった… 仲間たちが復活。リュウは使命を果たすべき時が来たことを知った。 戦闘開始。終冬。「滅びの夢を見よう…」デスエバンが消え去り、地上に帰る一行。 しかしリュウは思い出していた、途中ドラグニールで言われた竜賢人の言葉を。 「よくぞ我ら竜族の宿願を果たしてくれた…伝説通り邪神は砕け散ったのだな?」 しかし、あの時デスエバンは砕けはしなかった。消え去っただけだった… デスエバンは再び眠りについたに過ぎないとわかった時、自分の使命を果たすため リュウは母と同じように巨竜となって魔界との通路を塞ぎ、いつか現れる宿命の子を 待ち続けるべく眠りについた。 584 オブファイア2 sage 04/03/12 20 19 ID iy2tql3j グッドエンドと大鳥化について勝手に補足 大鳥化 ニーナがやろうとしていたのにミイナが行ってしまった大鳥化の儀式は 飛翼族が本来持っていた大鳥化の能力を取り戻すための儀式。過去の飛翼族は 皆自由に大鳥に変じ、また元の(人間的な)姿に戻る事もできたのだがブレス1の ニーナ(2のニーナ・ミイナ姉妹の先祖)が他の種族の男(ブレス1のリュウ?)と結ばれたために 能力が退化し現在では一度大鳥化すると二度と元の姿には戻れない上、知能も普通の鳥並に そしてそれまで生きてきた人としての記憶も無くし、完全に鳥になってしまうという代物 つまりミイナはこのままずっと鳥として生きていく事になる #余談:大鳥はゲイト村で魔界への通路が開かれてしまうと全く使えなくなってミイナカワイソウ グッドエンド エバ教の総本山、大教会の地下のエバ神復活装置に繋がれている男がおり、ここで装置のみを 破壊して男を救出すると幼い頃に妹と共に行方不明になったリュウの父親、ガナーである事がわかる また、元廃墟だった共同体の地下には正体不明の装置があり、機械に詳しい エイチチというエェ乳した女性とガナーの二人が揃うと装置が復活、共同体は浮上し空飛ぶ街となる その上で魔界へと向かいデスエバンを倒すと、リュウが地上へ戻りデスエバンが 完全に消滅したわけでは無いと悟り、母と同じ道を選択しようとした時に 空飛ぶ共同体がかっ飛んでくる(飛ばしているのはガナー) そして魔界への通路をリュウ変じた巨竜ではなく、共同体で塞いでED 587 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/03/12 20 34 ID dag6TffQ 俺が書いたのバッドEDってわけではないんだけどね… 個人的に好きだったED書いたょ。 ちなみにバハルクを殺した後、再び母巨竜に扉を封じてもらうのが バッドED。 85 ブレスオブファイア2 sage 2006/05/20(土) 00 39 56 ID T+eWQus/ 田舎のエバ教会で、妹と父親と共に平和に暮らしていた少年リュウ。 ある日、裏山で眠るドラゴンに会いにいったあと村に戻ると、何故か村人は 全員リュウの存在を忘れ、家族も消えていた。 たまたま村に訪れた悪ガキのボッシュと共に、村を出たリュウは 数年後、腕利きのレンジャー(なんでも屋のようなもの)となっていた。 仕事中に泥棒の濡れ衣を着せられたボッシュを助けるため、真犯人を追うリュウは 世界的に信奉されているエバ教の神が邪神である事。 そして自分が邪神と戦うために生まれた、竜族でも特別な力を持つ使命の子で 子供のころの事件は、エバ教の陰謀である事を知る。 裏山のドラゴン(実は母親)が倒れ、魔界への扉が開いてしまったため リュウとその仲間達は、魔界に赴き、邪神デスエバンを倒すのであった。 バッドエンド:デスエバンの復活を防ぐため、母親と同じように仮死状態のドラゴンとなり扉を守る。 グッドエンド:空中都市を扉の上に着陸させて、扉を封印する。 うろ覚えなので、半分くらい間違ってる余寒。
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ファイアーエムブレム 紋章の謎第1部 暗黒戦争編 - 暗黒竜と光の剣 - 第2部 英雄戦争編 - 紋章の謎 - ファイアーエムブレム 紋章の謎 スーパーファミコンで1994年1月21日に発売されたファイアーエムブレムシリーズの1本。 ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣のリメイクである第1部と、その後の新たな戦争を描く第2部の2つのストーリーを収録。 システムは暗黒竜と光の剣をベースに不便だった点を修正しており、移動範囲のマスがライトアップ、戦闘開始前に細かい詳細が表示、進撃画面で準備が行える と言った具合に大幅に遊びやすくなっている。 また、FC時代では色々と残念だったビジュアル面が大幅に強化され、90年代のアニメに見劣りしないレベルのイラストとグラフィックが描かれている。 メッセージの分量も大幅に増加しており軍記モノとしての臨場感が増し、結果として大量の新規ユーザーの開拓に成功。SRPGの代名詞となった。 2020年9月23日からは「スーパーファミコン Nintendo Switch Online」でも配信された。 第1部 暗黒戦争編 - 暗黒竜と光の剣 - 第1章 マルスの旅立ち 第2章 ガルダの海賊 第3章 デビルマウンテン 第4章 オレルアンの戦士達 第5章 ファイアーエムブレム 第6章 レフカンディの罠 第7章 港町ワーレン 第8章 プリンセス・ミネルバ 第9章 ノルダの奴隷市場 第10章 アカネイア・パレス 第11章 悲しみの大地・グラ 第12章 魔道の国カダイン 第13章 アリティアの戦い 第14章 スターロード・マルス 第15章 マムクート・プリンセス 第16章 ブラックナイツ・カミュ 第17章 天空を駆ける騎士 第18章 悪の司祭ガーネフ 第19章 マムクートの王国 第20章 選ばれし者達 第2部 英雄戦争編 - 紋章の謎 - 第1章 グルニア遠征 第2章 マケドニアの反乱 第3章 連れ去られた王女 第4章 喜びと悲しみと 第5章 グルニア解放 第6章 悪の巣 第7章 紅の剣士 第8章 ソウルフル・ブリッジ 第9章 魔道の聖域 第10章 魔道士二人 第11章 アンリの道 第12章 火竜の墓場 第13章 氷の大地 第14章 明かされた謎 第15章 王子の帰還 第16章 王都奪回 第17章 グラの落日 第18章 峠の戦い 第19章 最後の決戦 第20章 暗黒皇帝 終章1 飛竜の谷 終章2 竜の祭壇
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ブレス オブ ファイア2 4-570~575・584・587、 要約スレ2-85 570 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 54 ID sDIIg0dn 主人公リュウは妹ユア、父ガナーと共にゲイト村の教会で暮らしていた。 ユアを探しに行ったリュウは裏手の丘でユアを見つけた。丘の岩肌には ドラゴンの頭部が道を塞ぐように嵌っているのだが、ユアはここで昼寝 すると母親の夢が見られると言った。そしてリュウがそこで目を閉じたところ、 おどろおどろしい魔物らしき眼がこちらを凝視しているのが見えた。 その後村に戻ると先に村に戻っていたはずの二人がどこにもいない。 しかも村民はリュウも含めた一家の記憶がなかった。困惑しつつ、 ひとまず教会で寝泊りしていたところ、誰かが教会に忍び込んできた。 彼はボッシュというみなしご(犬顔♂)で、事情を話すと一緒に家族を探しに 行ってくれることになり仲間になった。しかし近くの洞窟内で、強力な 魔物に一蹴されてしまった。しかしその魔物はリュウが「使命の子」で あると判断し、殺さずにどこかへと姿を消した。 ―――それから10年後――― リュウとボッシュはレンジャー(何でも屋)としてモトの町という所で生計を 立てていた。さっそく今日も依頼が来た。ペットを探してくれという内容に 嫌気が差したボッシュだが、依頼主のミイナがかわいいと知って乗り気になり 捜索に向かう二人。結局だいぶ遠くの廃墟にてペット発見。任務完了。 そんなある日、突如ボッシュが窃盗犯として追われる身になってしまった。 本人は濡れ衣だと言っているため、ボッシュをゴミ箱に隠して真犯人の 捜索に乗り出したリュウ。その過程で出場したコロシアムにて、対戦相手を 八百長のための毒針から救い、裏で糸を引いていた支配人を成敗した。 この時の対戦相手であるリンプー(虎人♀)と、八百長のことを教えてくれた ランド(甲殻族♂)が一緒に戦ってくれることになった。 廃墟にて、ランドが廃墟を修理してくれるということで仲間から外れた。その後 モトの町に戻ると、ミイナの姉、ニーナ(有翼族♀)が妹を人質に取られ 姉妹共に連れ去られてしまう場面を目撃。追いかけて盗賊団を成敗し、 姉妹を救出。ニーナが戦力に加わった。 571 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 56 ID sDIIg0dn 姉妹はウィンディア王国の生まれということで、王国まで一緒に行った。そこで 姉妹は王女であることがわかるが、女王はミイナの無事を喜ぶものの、 ニーナを追放してしまう。ミイナは白い翼だが、ニーナの翼は黒いため、 不吉だと判断され疎まれてきたという。 城下町に来た所で旅芸人が芸を披露しているのを目撃。しかし彼は芸に かこつけてリンプーとニーナにちょっかいを出そうとする。そしてリンプーに ボコられ、お詫びに一緒に戦うと言い出しパーティに加わった。彼はステン (高山族♂)、猿のような外見をしている。 カペタン村にて(まだボッシュに濡れ衣を着せた犯人を探しています)、 涸れ井戸に村民が転落してしまい出られなくなったようなので早速救助に行く一行。 途中、エバ教信者・レイという男の協力も得て村民を救出した。 その後、村に現れた女性に話し掛けると、リュウ一人だけで人気のない小屋に 連れ込まれてしまった。そしてその女性と強引に『合体』させられることに… その時リュウの潜在能力が引き出され、リュウはドラゴン化の能力を得た。 しかしその膨大なエネルギーにより小屋は大破してしまった。彼女は 火のシャーマン・サナモと名乗り、パーティメンバーと『合体』することで、その キャラのステータスを高めることができるらしい。何にせよ宿無しのままという 訳にもいかないので廃墟まで連れてくると、ランドがだいぶ改修してくれた ため、サナモはそこで合体小屋を設けたいとのこと。ランドがパーティに 加わり、廃墟を一人前の町にすることも目的となった。 シャロンの森にて。沼にいる巨大な蛙は魔女の呪いでこの姿になってしまったので 元に戻して欲しいとのこと。よって魔女のいる塔に向かうお人好しな一行。 途中水のシャーマン・セソを合体小屋に送りつつ美男子好きな魔女・ニムフを 責め上げたところ、解呪には乙女のキスが必要とのこと。 嫌がるニーナを巨大蛙にキスさせると呪いが解け、彼はタペタ王子(葡萄族♂)と 名乗りパーティに加わった。ちなみに外見は人間サイズの蛙。 572 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 57 ID sDIIg0dn 彼の居城・スイマー城についたところ、既にタペタ王子は城内におり、どちらかが 偽者ということになった。さっそく捕まったタペタを脱獄させ、王家の指輪を 証拠物件として提示したものの、既に指輪は偽造されており証拠にならなかった。 タペタは今度は料理勝負を持ちかけ、リュウ達は最高級の食材を獲得すべく 城の地下に向かった。ごきぶりを倒し、究極の食材である金蝿を捕まえた一行。 最高の料理を用意したにも関わらず、審査員達は偽者を支持した。すると タペタの妹ペタペがキレてしまい、城を爆破すべく城の中枢に向かった。 追いかけていくとペタペが倒れており、その先には本性を表わした偽者が。 スイマー城を乗っ取ろうとした偽王子クワドラを成敗し事件解決。ついでに 厨房で盗み食いしていたボッシュ事件の真犯人も捕まえめでたしめでたし。 ボッシュがパーティに復帰した後、真犯人である盗賊パティを尋問したところ、 盗んだものは元々自分のもので、盗みに入った屋敷の主・トラウトが窃盗団の 親玉だと言ってきた。その言葉を信じて屋敷に忍び込む一行。かくして本性を 表わしたトラウトを成敗、口封じのために捕らわれていた人々も救出し、一件落着。 ゲイト村にて、木々が枯れていくという現象が起こっているらしい。原因を 調べるには草人なる種族の協力が必要とのことで、各地を捜索する一行。 途中くじら岬にて、グランパというくじらをくじらベルによって手なずけることに成功。 海を渡り、見世物小屋にて捕らわれた草人を発見するが、法外な見返りを 要求する団長に怒りの鉄槌を下し草人救出に成功、アスパー(草人♀)が パーティに加わった。大賢樹に聞いたところ、正直覚えてないということで、 思い出してもらうために大賢樹の意識内に入り記憶を正すことにする。 そのためのアイテム・セラピの枕を手に入れるため、一行は音楽の国に向かった。 で、音楽の国に来てみたが言葉が通じない。音楽には音楽で答えるため、 名人の笛を手に入れるべく、ステンの故郷・ハイランド城に向かった。 573 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 58 ID sDIIg0dn ステンは城に入りたくないとのことで城の近くで待たせ、城内へ。そこで 城内を取り仕切る女将軍シュプケーに見つかり捕らえられてしまった。 帰ってこない仲間たちが心配になってきたステンが城内に忍び込むと、 親友トゥルボーと鉢合わせになった。トゥルボーは城から出て行った ステンを責め、戦闘になる。ステンは元々姫を守る側近であったが、 自分へのプレッシャーに耐えられず逃げ出してしまっていたのだった。 トゥルボーと戦い、今の意思、すべきことを伝えたステンは、トゥルボーと 協力して仲間の救出に向かった。仲間と合流し、王国の軍事力を 我が物にしようとするシュプケーを成敗したが、シュプケーが城の大型兵器を 暴走させてしまい、城は倒壊してしまった。姫を支えられるのはお前だけだと 再び城でみんなをまとめろと言うトゥルボーに、ステンは俺にはやるべきことがある、 それが終わったら必ず戻ってくると言い、名人の笛を持ち城を後にした。 音楽の国に戻ってきた一行は王女が酷い肥満に苦しんでいることを知る。 痩せる魔法を知っているゲドという男を探すことになった。彼は元々宮廷魔術師 だったが、結構なエロ男だったため追放されていたのだった。 さっそくゲドを連れ戻し、王女に魔法をかけてみたが失敗。結局一行が王女の 体内に入って魔物を退治し解決。セラピの枕を手に入れた。 セラピの枕を使い大賢樹の記憶に入り込んだ一行は記憶を喰らう魔物を退治し 記憶を取り戻させることに成功。ゲイト村の木々が枯れたのは何者かが自然の力を 吸収しているのが原因だという。ひとまう大樹海を抜けて南へ行くよう言われた。 途中風のシャーマン・スプーナを合体小屋に送りつつ南へ行くとファマ村に着いた。 ここはランドの故郷で、ランドの家に行くと母親に畑を耕すよう言われたので 一仕事していた。その頃母親はエバ教徒の教会を建てるために土地をくれという 要求を拒否していた。母親はナマンダ教を信仰していたためだ。それはともかく 仕事を終わらせたら今度はナマンダ寺院にお祈りしてくるよう言われ寺院へ。 戻ってくるとランドの母親がおらず、エバ教徒は土地を譲ってもらったと言っていた。 574 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 17 59 ID sDIIg0dn 母親はエバ教徒にさらわれたと判断した一行はエバ大教会に乗り込もうとしたが、 大教会は高い山に囲まれており今までの移動手段では行くことができない。 そこでニーナは大鳥になる能力を身につけるべくウィンディア城に向かった。 城での試練を乗り越え翼の証を手に入れたニーナ。しかしミイナがそれを持ち出し 大鳥化の儀式を行ってしまった。ミイナは姉の役に立ちたかったのだった。 大鳥に乗ってエバ大教会のある町・エブライに来た一行。しかし信者でない一行は 教会に入ることができず困っていたところ、エバ教へのレジスタンス活動を行う クラリスという人にレジスタンス本部があるコットの砦に行くよう言われた。 レジスタンスのリーダー・ティガと協力し、大教会に攻め込む準備を整える一行。 そんな中、リンプーに惚れたティガに勝負を挑まれリュウはあえて敗れた。 一旦リンプーは仲間から外れ、大教会を襲撃した。しかし教祖バハルクの力で 別働隊のティガとクラリスが殺されてしまった。光のシャーマン・セイニィを小屋送りにした後、 地下牢でランドの母親を救出したがバハルクの仕掛けた罠にはまり母親は殺されてしまった。 目の前で母を見殺しにされ号泣するランド。そして一行の前に立ちはだかったのは、 かつて共に戦ったエバ教徒・レイだった。彼はリュウと同じ竜族の末裔で、その力を 解放し巨竜となってリュウに襲い掛かってきた。強烈なブレス攻撃の中、リュウの力が 解放され、究極竜・カイザードラゴンとなったリュウはカイザーブレスでレイを滅殺する。 大教会最深部に辿り着いた一行だったが、結局バハルクには逃げられてしまう。 そして、エバ教が作ったと思われるエバ神復活装置を破壊すると、大教会は爆発、 崩壊していった。 ゲイト村の丘に向かったところ、村民が竜のいる崖に爆弾をしかけていた。木々が 枯れたのはこの竜が原因だと思ったらしい。そして竜がどかされると、崖の間から 凄まじい数の異形の魔物たちが飛び出して来た。竜は魔界との通路を塞いでいたのだった。 ゲイト村に新しく来た神父はパティがこの竜のことを知っているから探して欲しいと 言うので、廃墟改め共同体に住み着いていたパティを連れてきたところ、神父は パティを生贄に魔界との通路を完全に開くと言い出した。神父に偽装していたバハルクを 成敗した一行はパティがリュウの妹・ユアであることに気付き、再会を喜んだ。 そして魔界へ赴き災厄の元凶を絶つため、一行は通路を進んでいった。 575 ブレスオブファイア2 sage 04/03/12 18 00 ID sDIIg0dn 内部は大規模なダンジョンになっており、無限の塔と言われている。魔のシャーマンを 小屋送りにしつつ潜っていくと、竜族が住む村・ドラグニールに到着した。ここで リュウは、自分は竜族の女性バレリーと人間の男ガナーの子供であり、バレリーは 巨竜となってずっと魔界と地上の通路を塞いできていたことがわかった。さらに奥へ 進む一行。そしてダンジョンの奥で、暗闇の中聞き覚えのある声がした。幼い頃 リュウ達を殺さなかった魔物・バルバロイは今こそ決着の時と、リュウと一騎討ちをする。 使命の子と最高の戦いができたと満足し、バルバロイは息絶えた。 そして最深部にて、一行は邪神デスエバンと対峙した。デスエバンの強力な力で クリスタルに閉じ込められ砕かれていく仲間たち。リュウはクリスタルからは脱出したものの 金縛りにかけられ、仲間が砕けていくのを見ていることしかできなかった。その後 呪縛を打ち砕き、リュウは単身デスエバンに特攻した。そしてリュウはアンフィニを発動、 力の全てを開放した。 リュウの心に、仲間たちのことが思い浮かんだ… リュウは、竜族のことを思った… リュウは、世界を思った… リュウには、共に戦う仲間と守るべき世界があった… 仲間たちが復活。リュウは使命を果たすべき時が来たことを知った。 戦闘開始。終冬。「滅びの夢を見よう…」デスエバンが消え去り、地上に帰る一行。 しかしリュウは思い出していた、途中ドラグニールで言われた竜賢人の言葉を。 「よくぞ我ら竜族の宿願を果たしてくれた…伝説通り邪神は砕け散ったのだな?」 しかし、あの時デスエバンは砕けはしなかった。消え去っただけだった… デスエバンは再び眠りについたに過ぎないとわかった時、自分の使命を果たすため リュウは母と同じように巨竜となって魔界との通路を塞ぎ、いつか現れる宿命の子を 待ち続けるべく眠りについた。 584 オブファイア2 sage 04/03/12 20 19 ID iy2tql3j グッドエンドと大鳥化について勝手に補足 大鳥化 ニーナがやろうとしていたのにミイナが行ってしまった大鳥化の儀式は 飛翼族が本来持っていた大鳥化の能力を取り戻すための儀式。過去の飛翼族は 皆自由に大鳥に変じ、また元の(人間的な)姿に戻る事もできたのだがブレス1の ニーナ(2のニーナ・ミイナ姉妹の先祖)が他の種族の男(ブレス1のリュウ?)と結ばれたために 能力が退化し現在では一度大鳥化すると二度と元の姿には戻れない上、知能も普通の鳥並に そしてそれまで生きてきた人としての記憶も無くし、完全に鳥になってしまうという代物 つまりミイナはこのままずっと鳥として生きていく事になる #余談:大鳥はゲイト村で魔界への通路が開かれてしまうと全く使えなくなってミイナカワイソウ グッドエンド エバ教の総本山、大教会の地下のエバ神復活装置に繋がれている男がおり、ここで装置のみを 破壊して男を救出すると幼い頃に妹と共に行方不明になったリュウの父親、ガナーである事がわかる また、元廃墟だった共同体の地下には正体不明の装置があり、機械に詳しい エイチチというエェ乳した女性とガナーの二人が揃うと装置が復活、共同体は浮上し空飛ぶ街となる その上で魔界へと向かいデスエバンを倒すと、リュウが地上へ戻りデスエバンが 完全に消滅したわけでは無いと悟り、母と同じ道を選択しようとした時に 空飛ぶ共同体がかっ飛んでくる(飛ばしているのはガナー) そして魔界への通路をリュウ変じた巨竜ではなく、共同体で塞いでED 587 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/03/12 20 34 ID dag6TffQ 俺が書いたのバッドEDってわけではないんだけどね… 個人的に好きだったED書いたょ。 ちなみにバハルクを殺した後、再び母巨竜に扉を封じてもらうのが バッドED。 85 ブレスオブファイア2 sage 2006/05/20(土) 00 39 56 ID T+eWQus/ 田舎のエバ教会で、妹と父親と共に平和に暮らしていた少年リュウ。 ある日、裏山で眠るドラゴンに会いにいったあと村に戻ると、何故か村人は 全員リュウの存在を忘れ、家族も消えていた。 たまたま村に訪れた悪ガキのボッシュと共に、村を出たリュウは 数年後、腕利きのレンジャー(なんでも屋のようなもの)となっていた。 仕事中に泥棒の濡れ衣を着せられたボッシュを助けるため、真犯人を追うリュウは 世界的に信奉されているエバ教の神が邪神である事。 そして自分が邪神と戦うために生まれた、竜族でも特別な力を持つ使命の子で 子供のころの事件は、エバ教の陰謀である事を知る。 裏山のドラゴン(実は母親)が倒れ、魔界への扉が開いてしまったため リュウとその仲間達は、魔界に赴き、邪神デスエバンを倒すのであった。 バッドエンド:デスエバンの復活を防ぐため、母親と同じように仮死状態のドラゴンとなり扉を守る。 グッドエンド:空中都市を扉の上に着陸させて、扉を封印する。 うろ覚えなので、半分くらい間違ってる余寒。